昨年の同大会は大キスを狙って、島根会場にエントリー。一昨年は好調だったことから大いに期待したが、フグの猛攻に遭いほとんどボウズ同然の完全爆死状態であった。
今年の日本海方面はというと、ポツポツながら型の良いキスが上がっているというニュースを耳にする。が、いかんせん小場所が多く４名で釣行するには適当な場所が見あたらない。そこで会場選択はクラブ１の釣行ペースを誇ると自他共に認める（？）、K副会長に一任することになった。そして試釣の結果、彼が選択したのは紀東｢三木浦｣であった。
K副会長以下若手（？？）3名を乗せた車は、午前2時半に賀田会場を出発。三木浦には3時前に到着した。K副会長とM氏は埋め立て地から結構歩くゴロタ浜へ、私とうじた氏は波止で並んで竿を出すことになった。
今回の作戦としては、朝まずめにかけてはマダイを狙い、明けてからは生きアジでマゴチ・ヒラメ（いわゆるマゴヒラ）狙い（キスは？？？）。うじた氏は大キスと塩イワシでのマゴヒラ狙いとのこと。
雨がシトシト降るなか、短時間勝負！と、太めのチロリをたっぷりつけてマダイの回遊してきそうなポイントめがけて3本の竿で投げ分け、ドラグを緩めてアタリを待つ。
10分たっても竿先は微動だにしないことから、フグ等の餌取りはいないようである。荷物を整理しながらうじた氏と話していると、僅かにドラグが鳴った。竿を手に取り巻いてみると、いつもの中途半端な引きでエイが登場。その後しばらくは、エイ・ネコザメ・アナゴ・ウミヘビと外道の皆さんが次々に挨拶に来てくれる。
午前4時、東の空が白み始めた頃、｢ジィーー｣とひときわ早く長くドラグが鳴る。これはマダイかキスのアタリ、と少し待ってから糸フケを取って大アワセ。まずまずの手応え。波止際で食べ頃!のマダイが姿を現した。｢マダイですねー｣と波止際を覗き込むうじた氏にタモ入れをお願いし、波止上でメジャーをあてると47cm強。お土産は確保できた。
夜が完全に明けきると、餌取りのキタマクラが活発に動き出したので１本の竿以外はマゴヒラ狙いにチェンジ。隣で湾内方向を狙っているうじた氏は、26cm級のキスをGET！一方、ゴロタで釣っている2人は根掛りに苦戦している様子。｢アカンわ…｣とK副会長は私の隣に移動してきた。そしてなんと、移動早々、28cm級のキスをさっきまで私が投げていたポイントで釣り上げ、私は言葉を無くしてしまうのであった（やっぱり、キスと相性が悪い…）。
マゴヒラ狙いの竿には頻繁にアタリが出るが、かじられるだけで全く針に乗らない。どうやらアオリイカがまわって来たようである。専門に狙っている人は盛んに竿を曲げている。
虫餌の竿には18〜23cm級のキスとベラが釣れるが、10時を過ぎ干潮を迎えると、パッタリとキスのアタリもなくなり、キタマクラオンリーに。ゴロタで粘ったM氏は結局最後までキスの顔を見ることができなかったようである。
その後11時に納竿、検寸会場に向かった。
