Axantic


ID# AX01

黄色色素を持たない色彩変異黄色色素が無い事から、
全体の色調が黒とグレーのモノトーンであり大変上品な
姿をしています。しかし、このMorphは外見上の魅力だけでなく、
遺伝的にも大変重要なキーを持つと言えます。
この遺伝的重要性の説明には、まずUSのブリーダー達が
長年の夢としてきた「Snow」・スノー・純白のBall・の説明が必要となります。

Albino(黒色素欠損)×Axanthic(黄色色素欠損)の交配により得た
子供同士を更に交配することで生まれる「赤い目をした純白」の
Ball Python・それが「Snow」です。

2001年 USにて2人のブリーダーが相次いで「Snow」作出に成功し、
発表されました。「夢」が現実のものとなったのです。
しかし、 同じ「Snow」の発表でもブリーダーにより、
その評価は「天と地」ほどの違いが生まれてしまいました。
「天」Snake Keeper Snow 白の濃淡で模様は残るものの、
まさしく赤い目をした純白のBall・「Snow」個体でした。
「地」Mike Jolliff Strain Snow 体色に黄色が残り、
「Snow」の定義からすると評価が ? となってしまった個体。
恐らくJolliff側のAxanthicは表現系では判断がつかなかったものの
因子的に完全なる「黄色色素欠損」では無かったと言う事なのでしょう。
「Snow」の評価に伴いAxanthicの因子的な評価・価値にも
大きな違いを生んでしまったと言えます。この様に「Snow」作出目的の
キーとした場合Axanthicは遺伝上の因子がとても重要となるのです。


ID# AX02