ペテルブルク・バレエ・シンフォニー
(日本バレエ協会関西支部)

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01年1月20日(土)

大阪国際会議場・メインホール

 

構成・演出: コンスタンチン・ミハイロヴィッチ・セルゲイエフ

振付: ナタリア・ミハイロヴナ・ドゥジンスカヤ, マリーン・アレクサンドロヴナ・ワシリエワ, マルガリータ・ウラディミーロヴナ・ザグルスカヤ, インナ・ボリソヴナ・ズブコフスカヤ, エフゲニー・ヴァシリエヴィッチ・シェルバコフ

振付監修: ワジム・セルゲーヴィッチ・デスニツキー

再振付: 橘昭代, 田上世津子, 樫野隆幸 

「パキータ」より ポロネーズとマズルカ ルドヴィク・ミンクス曲
マリウス・ペティパ振付
 
「アルレキナーダ」より パ・ド・ドゥ リカルド・ドリゴ曲
マリウス・ペティパ振付(フェヤ・バラビノワとニコライ・スブコフスキーによる改訂版)
要垣内康子, 脇塚力
「せむしの仔馬」より フレスコ チェザーレ・プーニ曲
マリウス・ペティパ振付
伊藤愛子, 井上望, 小澤侑貴子, 高木志保
「フェアリー・ドール」より レオン・バクストのデザインによる衣裳
中国,スペイン,日本: ヨゼフ・バイヤー曲
フランス,パ・ド・トロワ: リカルド・ドリゴ曲
中国,フランス,スペイン,日本: コンスタンチン・セルゲイエフ振付
パ・ド・トロワ: ニコライ・レガット,セルゲイ・レガット振付
中国人形のヴァリアシオン: 森田有紀
フランス人形のヴァリアシオン: 柳生茜
スペイン人形のヴァリアシオン: 田中小百合
日本人形のヴァリアシオン: 仙頭由貴
フェアリー・ドールと2人のピエロのパ・ド・トロワ: 南百合子, 比嘉正, 山口章
「パ・ド・カトル」 チェザーレ・プーニ曲
アントン・ドーリン振付(ジュール・ペローのモチーフによる)
西川貴子, 城谷季史子, 山下麻耶, 堀端三由季
「くるみ割り人形」より パ・ド・ドゥ ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー曲
ワシリー・ワイノネン振付
堀川美和, 石川豊
「白鳥の湖」より
オディールとジークフリートのパ・ド・ドゥ
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー曲
マリウス・ペティパ振付
山下麻耶, 奥田慎也
「ジゼル」より パ・ド・ドゥ アドルフ・アダン曲
マリウス・ペティパ振付
麻生川薫, 山口章
「パキータ」より パ・ド・トロワ ルドヴィク・ミンクス曲
マリウス・ペティパ振付
山下麻耶, 藤田美和子, 青木崇
「サタニーラ」より パ・ド・ドゥ チェザーレ・プーニ曲(イタリア民謡「ヴェネチア・カーニバル」をもとに)
マリウス・ペティパ振付 エフゲーニィ・カチャロフ改作
城谷季史子, 法村圭緒
「エスメラルダ」より
ダイアナとアクティオンのパ・ド・ドゥ
チェザーレ・プーニ曲
アグリッピナ・ヤコヴレヴナ・ワガノワ振付 男性ヴァリアシオンとコーダはワフタング・チャブキアニ振付
堀端三由季, 佐々木大
「海賊」より 庭園の場 レオ・ドリーブ曲, チェザーレ・プーニ改訂曲
マリウス・ペティパ振付
メドーラ: 西川貴子  グリナーラ: 橋口真貴
トリオ: 薮内智子, 永井利恵, 宮本瞳
「海賊」より パ・ド・ドゥ リカルド・ドリゴ曲
マリウス・ペティパ振付 男性ヴァリアシオンとコーダはワフタング・チャブキアニ振付
スヴェトラーナ・ユリェヴナ・ザハーロワ,
ファルフ・サドゥラエヴィッチ・ルジマートフ

 

ルジマトフのおっかけで見にいった公演です。
キーロフとワガノワバレエ学校のレパートリー中のパ・ド・ドゥなどからなるコンサートで,最後に,ザハロワとルジマトフが,『海賊のパ・ド・ドゥ』を踊りました。
日本バレエ協会関西支部では,継続的にワガノワの先生による講習会やキーロフ版の作品の上演をしているそうで,その縁によるゲスト出演とのこと。

舞台の上も,客席も,「盛大な発表会」といった趣で,それはそれで面白かったですが,このような催しに花を添えなくてはならないとは,キーロフの重鎮もご苦労様なことだよなあ,としみじみ思ってしまいましたわ。

以下は,印象に残った演目だけ。

 

『フェアリードール』より 

ときどきコンサートで踊られるパ・ド・トロワの前に,各国の人形のヴァリアシオンが4つほど踊られました。

その中に,「日本人形のヴァリアシオン」というモノがあって,参ってしまいましたわ。
正体不明の扇を持って,袂がある法被のような奇妙な衣装で,しなを見せながら踊られるのですが・・・ううむ・・・いや,「くるみ」の中国の踊りも,中国人から見れば変なのだろうし,海賊の「パレスチナの踊り」とかも似たようなものかもしれないとは思いますが・・・ロシアで上演されるのはしかたないにしても,日本人が,日本で上演しなくてもいいのではないだろうか・・・???

 

『パ・ド・カトル』

プリマの競演という感じではなかったけれど,皆きれいに踊っていて,作品としてのまとまった雰囲気がありました。
西川貴子は,「海賊」の庭園の場でのメドーラも踊りました。これも,なかなかよかったです。

 

『パキータ』よりパ・ド・トロワ

ここまでは,非常にくつろいだ(だれた?)姿勢で見ていたのですが,青木崇のジャンプの高さを見た瞬間,びっくりして,にわかに姿勢を正して座りなおしました(笑)。いや,ほんと,高く跳びます。上体もしっかりしているし。
女性のサポートも,これから勉強してね。

 

『エスメラルダ』よりディアナとアクティオンのパ・ド・ドゥ 

恥ずかしながら,佐々木大を見たのは,初めて。
立派なプロフェッショナルなアクティオンでした。テクニシャンで,ちょっと演技が濃いのね。(関西風?) 
楽しかったー。彼のバジルを見たいです♪
パートナーの堀端三由希も,きれいでした。女神の貫禄はないけれど,処女神としてはまずまず。

 

『海賊』よりパ・ド・ドゥ

ルジマトフの踊りは,決してよくなかったと思います。
魂の欠けたダンス・・・でも,その動きの美しさと存在感は圧倒的でしたし,私としては,『海賊』を踊る姿をまた見られたのが,涙が出そうなほど嬉しかったです。しばしの間,ああやはり,この人のこのパ・ド・ドゥは,特別なものだ,という感慨に耽りました。

実に珍しい状況で踊る彼を見たという意味でも,貴重な体験でした。老後の思い出話が一つできた・・・(笑)。

 

(02.3.4)

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