01年1月3日(休)
東京国際フォーラムAホール
音楽:P・チャイコフスキー
台本:I.フセヴォロスキー
振付:M・プティパ 改訂演出:N・ボヤルチコフ
美術:V・オクネフ
衣装:I・プレス
オーロラ姫:イリーナ・ペレン デジレ王子:キリル・ミャスニコフ
リラの精:イリーナ・コシュレワ カラボス:アンドレイ・ブレグバーゼ
フロリナ王女:オクサーナ・クチュルク 青い鳥:ロマン・ミハリョフ
王:イーゴリ・ソロビヨフ 王妃:ナタリア・オシポワ 式典長:イーゴリ・フィリモーノフ 従者:アレクセイ・マラーホフ
《妖精》 純真:アナスターシャ・ロマチェンコワ 小麦粉:エルビラ・ハビブリナ パンくず:タチアナ・ミリツェワ カナリア:タチアナ・クレンコワ 情熱(ビオラント):オリガ・ステパノワ
4人の王子:アンドレイ・クリギン, ヴィターリー・リャブコフ, フョードル・シャチロフ, ミハイル・シヴァコフ
《宝石の精》 ダイヤモンド:オクサーナ・シェスタコワ 金:オリガ・プリギナ 銀:オリガ・ポリョフコ サファイア:ユリア・カミロワ
長靴をはいた猫:ヴァチェスラフ・クズネツォフ 白猫:タチアナ・クレンコワ 赤頭巾:ナタリア・ニキチナ 狼:アレクセイ・マラーホフ 人食い鬼:ヴィタリー・リャブコフ ファランドール:ラシッド・マミン, エレーナ・グリニョワ
2001年の初バレエです。
オーロラはペレンでしたが,なかなかよかったです♪ 見直しましたわ(笑)。
前のほうの席で何度か見て,表情の硬さが気になっていたバレリーナなのですが,遠くの席から見てみると,品があって,プロポーションが美しく,踊りが大きくて,テクニックも十分。なるほど,このバレエ団のイチ押しだという理由がわかりました。
特に,1幕が,いかにも大事にされて育ったお姫さまらしく,天真爛漫な感じでチャーミング。楚々としていなら,華があって。
ローズアダージオは,ペテルブルク派ですから,決してバランスを引き伸ばしたりはしませんが,見事に余裕を見せていました。
2幕,3幕も魅力的。
これで,幻影の場面では,王子に「助けてあげたい」という気持ちにさせるような哀切さが,グラン・パ・ド・ドゥでは風格が,それぞれ加われば,完璧なプリマのオーロラになるのではないかしら。3年後くらいに,是非また見てみたいな。
王子のミャスニコフは,出てきた瞬間・・・失礼ながらおグシが気になって・・・マジメな話,ダンスールノーブルなのですから,何らかの方策を講じるべきなのでは?
踊りのほうは,ノーブルで柔らかくて,よかったです。特に,幻影の場では,憧れが指先から溢れだすよう。ただ,グラン・パ・ド・ドゥは,テクニックが物足りない。もうちょっと盛り上げてほしかったです。
リラの精のコシェレワは,貫禄には欠けますが,背の高さを生かして,堂々と,優美。
装置や衣装は,私はもっと落ち着いた感じが好きですが,にぎやかで,これはこれできれいでした。
特に美しかったのは,幻影の場でのコールドの衣装。白を基調に,深いグリーンが入っていて,ああ,深い森の中だなあと,うっとりしました。また,この場面の踊りが見事で・・・揃っているし,柔らかいし,足音はしないし,このバレエ団のコールドは,すばらしい!
演出や振付は,キーロフのセルゲーエフ版をほぼ踏襲していたように思います。
気になったこと・・・4人の王子は,お城といっしょに眠っていたらしく,皆と一緒に目覚めていました。3幕には登場しませんでしたが,100年後に,それぞれ自分の国に帰ったのでしょうか・・・??(4人の浦島太郎)
間奏曲も聞かせていただけましたし,子役も出てきましたし(橘バレエ学校,日本ジュニアバレエ。見事),ハビブリナ(プロローグの妖精),ステパノワ(同じく),シェスタコワ(ダイアモンドの精。よかったです。),クチュルク(フロリナ王女)などプリマ総出演で,お正月にふさわしい,華やかな舞台でした。
(01.12.22)
04.01.01から