 出撃を待つ暴れん坊
in 高尾 ヒゲは剃ったらしい。そしてケツあご。

「暴れん坊天狗」とは・・・
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1990年12月に「メルダック」社から発売されたファミコン用シューティングゲームです。
このゲームの「間違ったすごさ」は、「悪趣味ゲーム紀行」(がっぷ獅子丸著・マイクロデザイン出版局)をはじめとするその類の本やHPにもよく紹介されているので知っている人も多いでしょう。
そこに書かれていることは間違ってません。
自機が「天狗の面」のシューティング
というだけでも、我々凡人では想像もつかぬ遙か高みに達していると言わざるを得ません。詳しいことは、自分のつまんない文章を読むより、上の本とかで面白く紹介してるのでそれを見てください。
・・・ってそれじゃしょうがないので一応つっこみどころを下で紹介します。
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暴れん坊天狗を紹介しているイカすサイト (他にもたくさんありますが主なところ。 単にクソゲー扱いのところは即却下)
http://odio666.virtualave.net/tengu.html (謎の説明書が読めます。攻略も詳しく。 →閉鎖? 下がサイトのトップページ) http://www.geocities.co.jp/WallStreet/4845/odio/index.html
http://www8.big.or.jp/~strider/famicom/index.html (各ボス画面あり)
http://web1.freecom.ne.jp/~otoko/tengu.htm (音付き →閉鎖?)
http://www4.gateway.ne.jp/~hagi/hagiwood/hagiga/gapage/tengu.html (イカす天狗イラスト)
http://home9.highway.ne.jp/abaten/index.html (番外)
http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-11/m_tengumen.htm (番外2 日本一暴れん坊
in 静岡県春野町)

聞いたことがないゲームメーカー「メルダック」
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実は、メルダックは本来CDプロデュースの会社 それがよりによって何故こんなゲームを?
ちなみに、発売当時はメルダックのテレフォンサービスで天狗のことが紹介されてたらしいから、会社として力を入れてなかったわけじゃない様子。
(補足: このゲームがFFやDQとは全く違う意味で有名になったためか、開発当時の状況なども雑誌にのるようになりました。例えば、「ユーズドゲームズ」に開発者インタビューが載ったことがあります。
それによると、このゲームを開発したのは、後にゲームメーカー「KAZE」を作った人たちなんだそうです。でもやっぱりメルダックは謎)
(補足2: 「CONTINUE」6号にさらに詳しい情報が載りました。やっぱり大まじめに作ってたと知って妙に嬉しくなりました。あと、天狗が人を食ってるように見えるのは間違いではなく、最初は「アメリカへの復讐」がコンセプトだった名残らしい・・・。うひゃー、そういうことか。
うーん、CONTINUE自体は「ちょいとサブカルっぽいのがおしゃれじゃん」風の臭いがするのであまり好きじゃないんですが、この記事は興味深すぎなので興味ある方はご購入を。)
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謎すぎる設定と渋すぎるオープニング画面!
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オープニングで語られる背景を要約すると「突如亡者の国と化したメリケン国(アメリカ)を救うため正義の大天狗が出撃!」というわけなんですが、何故天狗? というか、何故、面? あと、結局、「三人の王子」とかはほとんどゲームの内容と関係ないし。
しかし、そんな謎も派手なBGとともに天狗のりりしいシルエットを見ればどうでもよく!
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進め、天狗!
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メリケン国の高層ビルや基地を破壊につぐ破壊! 目玉(?)で!
そして、メリケン人を食ってパワーアップ! いや、ホントは助けてるらしいんですが・・・ でも敵の人間はばりばり殺(や)ってるし。
それにしても、ビルと天狗の面の比率が変。天狗、でかすぎ。
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あやうし、天狗!
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画面上のいたるところを走る光線や煙にちょっとでも触れようものなら、即、瀕死! ライフ制なのに容赦なし! ちなみに、減ったライフゲージはどくろマーク。
さらに、天狗の操作には微妙な慣性がついてるもんだから、難易度、高め。実は、自分、クリアできてません・・・
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「無念」
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健闘むなしく力つきた天狗は顔(しかない)をゆがめて「無念」という叫び(吹き出し)と得も言われぬ呻きともに 地に沈んでいくのでした・・・
画面を赤いボールでできたGAMEOVERという文字がぐるぐる、ぐるぐる・・・
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奇妙+奇跡な奇ゲー
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このゲーム、技術的にはかなりすごいと思うんです。ファミコンとしてはグラフィックもBGMも派手(というか呪われそうな迫力)だし、慣性がついて妙な操作性になってるのもわざとでしょうし。
しかし、その技術をこれほど間違って使ってるのが並のすごさじゃありません。ゲームが世に出るにはたくさんの人が関わるはず。それなのに、何故この「存在」が許されたのでしょうか。「狙った」ものでもないのに、です。謎です。謎すぎます。ある意味、「現代の奇跡」と言えなくもないと思われてもおかしくないかもしれなくも・・・
とにかく好きです。
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