13年ほど前、オリンパスのμというコンパクトカメラを愛用していた。35mm/f3.5の単焦点レンズを搭載した初代μは写りは及第点といったところだが、デザインは秀逸だった。カバーをスライドすると電源が入るギミックはユニークでオリジナリティが感じられた。それにしても未だにオリンパスがμシリーズをラインナップしているのはちょっと驚き、いくらなんでも引っ張りすぎぢゃ(^^;
μの最後は突然やってきた。ロドスタで出掛けた際に紛失し、3ヵ月くらい後にロドスタのソフトトップ脇のポケットになっている所に落ち込んでいるのを発見。雨は当たらないものの、さすがに冬の温度差による結露で故障してた。

次に買ったのがNikon
AF600、通称ニコンミニ。μよりもさらに小さいボディに28mm/f3.5広角レンズを搭載したコンパクトカメラ。安っぽい外観(よく言えばシンプルなデザイン)に反して、このカメラは本当に良くできていた。特にレンズの出来が素晴らしく良くて、冗談抜きで一眼レフ顔負けの高い描写力を備えていた。
強いて欠点を挙げるならパノラマ機能かな。当時流行りだったパノラマモードへの切り替えスイッチが今ひとつで、知らないうちにパノラマモードになっちゃってた事があった。
ニコンミニはカメラのキタムラで2万円くらいで買ったんだけど、コンパクトさと安さで選択。当時はまだインターネットなんて普及してなかったから、世の中で
ニコンミニの評価が高いことは知らなかった。やっぱあの写りは凄かったんだね、12年ぶりにその優秀さを認識。
L版プリントを前提に考えると、ニコンミニを超えるコンパクトデジカメは今のマーケットには存在していないと思う。特に家電メーカ製のコンデジは酷くて、リコール対象になってもおかしくないようなデジカメが平気で売られるから注意が必要。