AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
ディジタル専用(DXフォーマット)レンズで、2004年にD70の発売に合わせてリリースされたレンズ。D80の標準キットレンズとして2006年に購入し、2年半ほど使用。初めて購入したAF-Sレンズで、その静かさと速いAFに驚いた。

写りはとてもシャープで、D80を手放すまでメインレンズとして不満なく使ってきた。軽量でコンパクト、鏡筒はプラスチックだけどチープさは感じられない。最短撮影距離はズーム全域で38cmなので、望遠端の70mmではソコソコ大きく撮る事が出来る。昔の寄れないズームレンズを知る身としては十分納得出来るレベル。開放F値も望遠端で4.5と、普及機の標準ズームとしては少し明るめ。

新たに追加されたAF-S DX NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6G ED VRと焦点域が重なっていたこともあってか、買ってから程なくして生産終了。フィルムカメラ換算27-105mmという焦点距離は非常に使いやすく、手ブレ補正機能は無くても実用上全く問題を感じなかった。VR化して大きく重くなるより、このレンズはVR無しで正解だと思う。個人的には16-85mmよりも、この安くて軽い18-70の方が魅力的に感じた。

ズーム倍率は3.9倍と、昔の感覚で言えばかなりの高倍率ズーム。歪みもそれなりにあって、水平線や地平線のある風景を広角端で撮るとタル型ひずみが目立つ。絞り開放で周辺減光が少し目立ってくるけど、個人的には全く気にならないレベル。歪みはズームレンズの宿命ともいえるけど、もう少し歪が抑えられていれば名玉と呼べたカモ。

<主要スペック>
焦点距離: 18-70mm (35mm 判換算約27-105mm相当)
最小絞り: f/22-29
レンズ構成: 13群15枚(EDレンズ3枚、非球面レンズ1枚含む)
画角: 76°- 22°50'
最短撮影距離: 0.38m(ズーム全域)
絞りの羽根枚数: 7枚(円形絞り)
アタッチメントサイズ: 67mm
大きさ: 約73mm(最大径)×75.5mm(バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで)
質量(重さ): 約390g
製造国: タイ



Nikon D80 + AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
Program AE, 18mm, ISO 200, 1/320sec, f9, 0.0EV


Nikon D80 + AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
Program AE, 52mm, ISO 200, 1/500sec, f11, 0.0EV


Nikon D80 + AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
Program AE, 70mm, ISO 400, 1/160sec, f4.5, -0.3EV


Nikon D80 + AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
Program AE, 56mm, ISO 720, 1/80sec, f9, 0.0EV


Nikon D80 + AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
Program AE, 40mm, ISO 200, 1/100sec, f5, -1.3EV