なぜ熊虞蘭土なの ?

  花咲村は「花が咲きますように !」という願いからです。熊虞蘭土が読みにくいし、意味不明だとおっしゃる方がおられますので、説明をさせて頂きますが、ご退屈でございませんでしたらお読みください。クマグランドとお読みください。Kumagurando ではなく、Kmagland と綴ります。ハウスの所在地からの発想です。ハウスの位置は豊科町大字高家(タキベ)字熊倉(クマグラ) 小字宮下です。宮下は熊倉の春日神社の下に由来します。地名をそのまま拝借して、花咲村熊倉では何の芸もありません。「ぐら」の部分に趣向を凝らし、趣味つまり自分が今没頭していることをシンボライズ(symbolize)させることにしました。

   平凡社出版の今注目の白川静著'字統'によれば、「虞の中の呉は人が祝寿の器を掲げて舞い祈る様を文字化したもの。虞は神を楽しませて、その願うところを達しようとすることをいう。山沢を治める官を虞人という。」  とあります。

 また広辞苑によると「虞氏は楚王項羽の寵姫で、虞美人は虞氏の通称。虞美人草はヒナゲシの別称。千円札の顔漱石の 「虞美人草」は虚栄の女藤尾を中心に利己と道義の相克を描く。絢爛たる文体、整然たる構成をもって世評が高かった。」などが分かります。小字宮下で神社の下ということもあり、また山や沢は好むところなので、この文字を選びました。次に「ら」とくれば「蘭」にしない手はありません。すると自然と「土」が出てきて、「蘭土」になりました。「蘭土」は land で、名詞には「陸、土地、田園、etc.」、動詞には「着陸する、釣り上げる、1着に入らせる、etc.」の意味があります。煎じ詰めれば、「この田園で大地にしっかりと足を据えて、蘭の栽培に勤しみ、1着に入るような完璧な花を釣り上げ、美酒を酌み交わし、今生きている喜びを神に感謝したい。」という希望を込めてあります。