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熊虞蘭土の Orchid Culture Diary ( ラン栽培日誌 ) 2007年
9月1日 土曜日 5日振りの晴れ Summer Resort ( 以下 SR. で略記 ) Sugoi-ne ( 以下 Sn. で略記 ) 植え以外の Lycaste にハイポネックス2000倍の液肥。 ランの家 ( 以下 H. で略記 ) 今年3巡目の手入れに着手。 C. labiata forma amoena ‘Foleyana’ の撮影。
短日性 Cattleya, C. labiata の花期を告げる messenger girl. 柔和なイメージが安らぎを与える。 1茎3輪だと花は小さくなる。
9月 2日 日曜日 晴れ 地区碁会、 初段で3局。 1局目、相手の先番、コミなし、中押し勝ち。 2局目、3子置かせて、中押 し勝ち。 3局目、7子置かせて、6目勝ち。 3戦全勝。 H. 碁会の後、1時間ほど Cattleya の手入れ。 一鉢一鉢手に取り、植替え、施肥などを行う。 夕 刻、水遣り代わりに、「花工場」 7000倍の液肥。 3分の2で液肥が終わる。 丁度午後6時。 終了。 世界陸上。 アメリカだ、ジャマイカだ、ケニヤだ、と言うけれど、人種別大会みたいだ。 Afro 系の独 壇場だ。 特に競走競技は。 まるで彼ら独自の運動会だ。 天性・適正を再認識。 勿論、並々ならぬ努 力もあるだろうけど。
9月 3日 月曜日 晴れ 午前中、 野菜、電気製品の買物。 SR. 3分の1に液肥。 H. 手入れ。 昨日の残りに水遣り代わりの液肥。 またまた先生方が要職を辞任した。 国民を牛耳り、金儲けをする politician ( 党利・私利を企む政治 屋 ) の時代は終わったのだろうか ? これからは清廉潔白で、赤貧洗うがごとき生活をしながら、骨身を 削って国民のために尽くす statesman ( 国民のために尽くす立派な政治家 ) だけが、要職に就くのだろう か ? 政治とは本来そうあるべきだろう。 しかし、これからも politician は現れるだろう。
9月 4日 火曜日 晴れ H. 5月に例会で入賞した C. mendelii forma semi-alba ‘Carlos Arango’ をバラして、植え替える。 4 鉢はミズゴケで、 5鉢は Sn. 2号 Gold で。 Sn. 植えの plants に Sn. 原液1000倍の液肥。 SR. C. walkeriana, C. nobilior に液肥。 Sn. 植えの plants に Sn. 原液1000倍の液肥。
9月 5日 水曜日 曇り時々雨 台風9号接近 H. 手入れ。 この棚は株分けが多く捗らない。 舛添先生も今のところ舌禍も無く、頑張っている。 私生活のことは問わない。 しかし、厚労省というの は人々の生活の根幹だから、難問山積。 年金問題、働く貧困層・格差解消、医師不足などなど。 年金問題。 天引きする金にはハエが群がる。 緊急に予防策を講じなければならない。 介護保険料 も同様だ。 コムスンのような悪徳業者も出てくる。 働く貧困層の問題。 若いときに安易な生活をしていたのだから、自業自得だと片付けてしまえば、そ れまでだが、人間腹が減れば、何をするか分からない。 治安が悪化する。 どんな仕事にも就けなくなっ たその時点で、職業訓練を施し、真っ当な生活に戻し、路上生活者・車上生活者を一人でも減らすべき だ。 生活保護の問題もある。 生活保護を受ける人を一人でも減らす教育を切り捨ててきた反動だ。 医師不足問題。 特に産婦人科医不足が深刻。 激務な上に訴訟が一番多いという。 この問題解決 も緊急不可欠だ。 インターンの冷遇が問題視されると、インターンの給与だけを60万にする。 インタ ーンを指導している医師の給与は三十数万円のままだという。 こういう馬鹿げた矛盾だらけの行政が現 状だ。 もっとも、医学部の教官だけ賃上げすれば、他の学部とアンバランスが生じる。 この辺の難問も 早急に解決しなければならない。 国立大、医学部に対する文科省の施策の反省もある。 本当に難問山積。 こりゃあ舛添先生一人じゃ大変だ。
9月 6日 木曜日 雨 台風9号接近 TV 設置、台風襲来に備え寒冷紗の補強、囲碁名人戦観戦などのため、大株1鉢の植替えのみ。
9月 7日 金曜日 晴れ 台風9号通過 囲碁名人戦第1局2日目観戦。 名人が凌ぐ。 H. ルチアーノ・パヴァロッチィを聞きながら、L. purpurata forma flamea の大鉢を1鉢植替え。 C. labiata の花仕立て2鉢。 SR. 巡視。 昨夜の大雨の被害は無いが、落ちてきた枯れ枝、枯葉などを拾う。 L. pumila がナメク ジの食害に遭う。 SR. にはナメクジはいないが、写真撮影のため、1夜サンルームに置いたとき取り付い たものと思われる。 駆除剤を撒く。
9月 8日 土曜日 晴れ H. パヴァロッチィ と 「千の風」 を聞きながら、手入れ。 16分の1完。 全体に灌水。
C. labiata forma alba‘Angerer’ NS 120 × 152, PW 42, LW 40 mm 撮影 07-9-8 残暑厳しき砌、一服の清涼剤。
9月 9日 日曜日 晴れ 信濃愛蘭会9月例会。 残念ながら入賞花無し。
9月 10日 月曜日 曇り H. パヴァロッチィと秋川雅史を聞きながら、手入れと写真撮影。 16分の2完。 Sn. に水。
9月 11日 火曜日 曇り H. 手入れ。 写真撮影。
9月 12日 水曜日 雨後晴れ H. 手入れ。 16分の3完了。 植替え、鉢増しなどで株を抜くと必ずアリがいる。 今までこんな事は なかった。 ダーズバンとアップロードが効くというので、JAに注文する。 とりあえず応急処置にアンツ・ ハンターで封じ込めを狙う。
安倍首相が辞任した。 辞任というよりは職を放り投げたという感じ。 最後まで、国民生活や国民感 情とはかけ離れていて、タイミングのズレた先生だった。 強行採決の暴挙を反復し、数が不足すると、突 然、鬱になるのか ? 先生方が声を張り上げれば、張り上げるほど、益々虚しく響くのは、なぜだろう ?
9月 13日 木曜日 晴れ 早朝、産直へ野菜の買出しに。 キュウリ、ナス、ゴウヤ、シシトウなどを調達。 スーパーの半額で、し かも新鮮。 キュウリ、ナスの漬物は自分で漬ける。 シシトウはゴマ油で焼き、味噌で食す。 種子を除去 しない方が辛い。 さすがに、ゴウヤ・チャンプルだけは上さんが料理してくれる。 石垣島以来このメニュ ーに嵌っている。 焼酎が美味い。 H. 手入れ。 16分の4完了。 昨日頼んだダーズバンが届いた。 能書きを読むとヨトウ虫にも効くとのこと。 この前の冬は Lycaste のバルブが大分食害された。 しかも貴重な株ばかり狙われるので怒り心頭。 Lycaste の取り込み時に もこの薬剤が使えるのは好都合。 今まではオルトラン粒剤で撃退していたが。 早速10リッターの電動 噴霧器で噴霧するが、手間が掛かる。 ノズルを開いて吹きつけても、アリの巣は中にあるので、コンポス ト全体が殺虫剤で湿ったかどうか確認するため、鉢底から殺虫剤が抜けるまで噴霧し続けると、噴射量が 細いので、時間が掛かる。 特にミズゴケ植えの大鉢は大変。 歯痒くて、もどかしい。 20リッターで中 止。 残りはドラム缶にダーズバンとアッブロードの1000倍混合剤を作り、汲み上げポンプのホースに、 手元で on, off 操作が可能な筒を接続して素早く投与しよう。
9月 14日 金曜日 晴れ H. 手入れ。 薬剤を攪拌するため、灌水して、ドラム缶の水を3分の2ほど減らす。 雨が降ったと き、空になっていると、埋め込んであるドラム缶が周囲の水圧で浮き上がってしまう。
9月 15日 土曜日 晴れ H. 手入れ。 16分の5完了。 総裁選は高田馬場と目白の対決。 息子と孫の世襲合戦。 福田先生にはバランス感覚があるが、真 紀子先生に対した時のような冷徹さというか冷たさが感じられる。 麻生先生は受け狙いで良いことを仰る が真剣味が無く、失言壁もある。 というのがマスコミの報道。 結果は今から歴然としているとのことだ が、どちらが勝っても、主権在民をお忘れなく。
9月 16日 日曜日 晴れ後雨 SR. Lycaste に液肥。 H. 手入れ。 16分の6完了。
9月 17日 月曜日 晴れ SR. C. nobilior, C. walkeriana に液肥。 H. 手入れ。 16分の7完了。
C. maxima [‘Suwada’ AM/AOS × ‘Fukue’] NS 90 × 120, PW 25, LW 25 mm 撮影 07-9-17
9月 18日 火曜日 曇り SR. Cattleya に液肥。 H. 手入れ。 16分の8完了。
9月 19日 水曜日 晴れ H. 手入れ。 前の道路に下水管を埋設する工事を行っている。 それに、今日は囲碁名人戦第2局1 日目、作業は中断。
9月 20日 木曜日 晴れ 32℃ 暑い SR. このところの日較差は上が26℃で下が16℃。 Sn. に水。 H. 手入れ。 16分の9完了。
C. maxima ‘Kotaroh’ NS 100 × 105 mm, PW 21 mm, LW 26 mm 撮影 07-9-20 囲碁名人戦第2局2日目、午後2時22分、名人が投了。 終局が早いと作業が捗る。
9月 21日 金曜日 晴れ 暑い H. 手入れ。 JAに頼んでおいたアップロードが届いた。 ダーズバン200ml とペイスト状態から溶 解したアップロード200gをドラム缶に投入、1000倍に希釈して、去る13日の残りの鉢に施す。 ダーズ バン500ml が 2,515 円、アップロード500g が 3,000 円。 高い。 しかし、効能は特効薬的で13日に噴 霧した鉢からはアリが消えた。
9月 22日 土曜日 晴れ H. 手入れ。
C. maxima [f. alba × f. s/a ‘La Pedrena’ SM/JOGA] NS 130 × 155, PW 35, LW35 mm
9月 23日 日曜日 曇り H. 手入れ。 16分の10完了。 バーク植えは植替えが簡単で作業が捗る。それでいて、ミズゴケ植えに劣らず生長が良くシースも上が っている。 ミズゴケからバークにコンポストを換えたとき、馴染むまでに何シーズンも掛かる個体は、元に 戻した方が良いが、バークと相性の良い個体は、ミズゴケ植えを遥かに凌ぎ、太く、逞しく生長する。 それ に、大株仕立ても楽勝。 例えば、‘Rolf Alteburg’, ‘The President’ , ‘Jungle Queen’ などの C. trianaei の強健大型種, C. percivaliana の殆んどの 個体、C. labiata の大半、etc. ただし、 C. trianaei forma alba ‘Aranka Germaske’, forma tipo ‘Victoria de Castro’, ‘Edger Knight’ などは未経験。 無論、失 敗も多々。 C. trianaei forma alba ‘Dixon’, forma vinicolorata, C. percivaliana forma ‘Jewel’ など華奢 で置肥に弱い個体はバーク植えには向かないような気がする。 C. intermedia は落着くまでに2〜3年は 掛かる。 要するに、成功すれば、多大な成果を得るが、それなりのリスクも存在する。 リスクを犯したく なければ、手に入れたとき、好調なものは、そのままのコンポストで持続するのが無難。 しかし、何年も 続けていて、調子が出てくると、あれこれ試行錯誤してみたくなるのも人情。
9月 24日 月曜日 曇り 昼前に墓参り。 SR. 雨が降りそうで降らない。 エンジン・ポンプで水。 H. 真ん前で下水管埋設工事をしていて、騒音に耐えられない。 下は岩盤で、難工事のようだ。 工 事会社が終業した午後5時過ぎから2時間ほど手入れ。 16分の11完了。
9月 25日 火曜日 曇り H. 工事騒音を避けて、早朝と夕刻、手入れ。
C. labiata ‘Orlando’ NS 140 × 150, PW 45, LW 41 mm 撮影 07-9-25 バークに馴染んだためか、遮光を65パーセントにしたためか、あるいはまた、両方がうまく作用したた めか、大きく、柔らかく、素直に開花。 1999年、ブラジルで、全然覚えが無いのに、他の2株、C. labiata ‘Honda’, C. labiata ‘Michel’ ととも に、「 予約株だ ! 」と、半ば強引に押し付けられ、「 まっ、いいか。 」 と渋々決めた個体。 この個体が 90,000円、‘Michel’が43,200円、‘Honda’が21,600円也。 3者のうちでは‘Michel’が最高。 お値段の付 け方を間違えたのか、花を見ていなかった のか、嗜好が異なるのか、あるいはまた、ドサクサ紛れで、混 乱と錯覚に嵌っていたのか、よく分からい。 その時の状況から察して、多分、最後のファクターが濃厚。 あるいは、それら全てが重複しているのか ? ? ? しかし、今こうしてうまく咲かせてみると、そこそこの花で、それに懐かしさも彷彿。
9月 26日 水曜日 晴れ 最低外気温が15℃を切る日も出てきた。 C. nobilior, C. walkeriana を取り込む段取りを付けねばな らない。 H. 手入れ。 夜、ネット碁、3局。 2勝1敗。 1局目、2段同士で、先番 ( 黒 ) 6目半コミ出し。 ニギリで先番。 中押し勝ち。 2局目、相手が1段に降段。 コミ無し。 白番で中押し負け。 致命的な敗着を2回も打ってしまった。 3局目、相手が昇段しないので、また、白番で、中押し勝ち。
9月 27日 木曜日 晴れ H. 水。 手入れ。 16分の12完了。 囲碁名人戦7番勝負第3局2日目。 白番挑戦者の1.5目勝ち。 これで挑戦者の2勝1敗。
9月 28日 金曜日 晴れ後曇り 昨夜、夜中に目が覚め、外を見ると庭が真っ白。 早くも雪か。 ランは取り込んでないし、皆凍死して しまうかもと、一瞬ドキッとしたけど、寝ぼけていたので、また眠ってしまった。 朝、庭を見ると、乾いてい た。 何のことは無い。 中秋の名月だったんだ。 午前中、小一時間作業。 午後は昔の仲間たちと宴会。
9月 29日 土曜日 曇り 午前中、孫の運動会。 SR. 昨日の風で、防塵用フィルム、クレモナ・サン・リッチの継ぎ目が裂けてしまった。 Sn. に水。 H. 写真撮影。 手入れを少し。
9月 30日 日曜日 終日 雨 H. 手入れ。 撮影。 C. nobilior などを10鉢ほど取り込む。
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