Harley-Davidson Jyuku
晴旅人尊塾
旅人はお天道様を敬い尊び、晴れた日を最高!と歓喜し雄たけびをあげる
晴旅人尊塾・・・ハーレー専門誌にもの申す
No.6
イージーライダース日本版発売の掲載記事
発刊おめでとうございます

 ージーライダースが創刊され ました。日本にもハーレー専門雑誌がいくつか既刊されて いますが、このルーツはやはりイージーライダースではないでしょうか?
 アメリカでは創刊から今年で25年目を迎え、この歳月には歴史の重みを感じます。ここまで来るには、多くの難題をクリアしてたどり着いたことだろうと思います。
 この九月に日本語版がスタートし、これから粁余曲折もあるでしょうが、私たち読者が支えていかなくてはなりません。この支えが発刊継続の大きな力になるのです。企画、編集、印刷と、本が出来上がる行程のすべてがアメリカで行われ、日本では販売のみを受け持つというシステムで稼働のようですが、このことは大変重要で、また嬉しく思います。それは日本の広告主に遠慮することなく広い視野で対応した記事が載せられるということです。わかり易く言うならば、メーカーやショップの営業べ一ス的記事に左右される事が無いという事です。
 既刊誌では、「ハーレーショップの広告塔」と言われても仕方のない紙面構成を見受けます。過去に発刊されたそれらの雑誌を見たならば、「なるほど」と言って頷くことでしょう。そのことに多くの読者が納得します。広告を掲載したショップのカスタムバイクオンパレードで紙面の大半が占められているのが現実です。
 しかし、これも日本の雑誌事情を考慮したならば、無理のないことでしょう。広告収入で雑誌の発行継続が維持されており、その広告主の意向を無視する訳にもいかないからです。具体的な一例として、多くの読者が感じられていたと思いますが、ショップのオーナーコメント記事などが、複数の雑誌に何度も顔を出し、「もうウンザリ!!」という珍現象を生むのです。 
 広告が皆無ですといくら頑張っても 雑誌の発行は長く続けられないからです。これは電波や印刷のみならず、マスメディアと呼ばれるすべてに当てはまり、広告収入は大変なウェイトです。このウェイトのなかで重要なことは、発行元や編集人の「理念が明確」でないと、何に照準を合わせて雑誌の発行をしているのか、判りにくいものになってしまうということです。 読者サイドで考えているのか、広告主の方に目を向けているのか、これは編集人のジャーナリストとして哲学があるか、単なる嗜好で出版しているか問われるところです。
 いくら編集人が「良く出来上がった雑誌だ」と自画自賛しても、その本を読者が購読しない限り、マスタベーションに終わってしまいます。
 最近既刊されたハーレー専門誌を見 ていますと、大変気になった言葉があるのですが、ハーレーの真髄は腹に響く『低音』と独特の『振動』そして'『フォルム』が魅力で、そのテイストを満足させ、古くても普段の足に耐えられるのが『ショベルエンジン』と、その絶賛ぶりを各誌で特集を組んだことが沢山あります。その影響のせいかどうかは不明ですが、ショベル人気の高騰は、その後急速に高まったと思います。それがいつの間にか、絶賛から『ショベルバッシング』に変わり、新造語が出現し、『ショベルバッシング』という単語が氾濫するようになりました。
 私は、本当にハーレー乗りの間でそんなことが行われているのだろうか、言われているのだろうか、という素朴な疑問と同時に、この単語をよく活用する雑誌が大変気になりました。「いったいこれはなんなんだ!!」エボリューションは「悪い」などと誰 も言ってはいないのに・・・。むしろンヨベルヘッドエンジンよりあらゆる点でずっと進化し、非常にマイルドなハーレーとして生まれ変わった、と褒めているのに。
 この生まれ変わったエンジンのおかげで、ハーレーの人気は一大ブームを構築し、現在もその状況は続いているのです。。
 また、『ショベルバッシング』などという情けない言動もハーレーが好きである仲間同志では耳にしたことがありません。 雑誌の中で最近特にその言葉が使われているのが 不思議で、 ただ考えられる事は、マスメデアで ある雑誌で、あまりにも多くの『ショベル の絶賛記事』が載ってしまったため、エボリューションエンジン購入の動機が希薄になってしまい、広告主であるショップ、メーカーから苦情が寄せられたのではないかと想像したりします。広告を取り、その収入で発行が成り立っている以上、広告主に少しは気配りもしなくてはいけないという宿命的な ものから『ショベルバッシング』の言葉ができたのではないかと思ったりします。
 所詮、嗜好の世界での話、ショベルでもエボリューションでも良いものは良いのであって、どんどん主義主張し、その良さをさらに訴え、多くの方に喜んで頂きたいと思います。本当に良いものは大多数が認めるところです。
 イージーライダースの編集理念は読者サイドに立って物事を見つめると言うハーレーユーザーにとっては願ってもないことです。また、広告主に気がねすることなく、紙面づくりができるということも頼もしい限りです。
 この記事をご覧になった読者は、新しいタイプのハーレー専門雑誌『イージーライダース』に疑問符を投げかけ、訴えてはいかがでしょうか。

◆それでもやっぱり日本の広告主さん大歓迎です

このイージーライダース日本版は「翻訳本」で、日本向けとしてのページを僅かに構成して、発刊されたものでした。しかし現在ほどのHarleyに対する人気は無く、発刊数年で廃刊となってしまいました。
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