現状報告 - 2000年1月

 ホンジュラスで活動中の金井優子による1月の報告です。
 地名については活動地域地図を参照してください。
 
ホンジュラスの現状と活動状況(1月)
2000年2月8日  金井優子


■AYUCAの活動状況
1.フレナカイン、リカルド・メヒーヤ、クアクの各村で、まだ援助が必要と思われる家々の調査を行いました。
 また、これまでに資材を提供した人たちに対し、資材を転売したりせずきちんと活用しているかどうかの確認を行いました。
 今後、援助が必要と思われる家の数は以下の表の通りです。
地域 家の軒数 必要なトタン板
フレナカイン 9軒 97枚
リカルド・メヒーヤ 1軒 8枚
クアク 21軒 378枚
 このうちフレナカインの数軒には既に2月7日にトタンを配布しました。現在注文したトタンが届いていない状態なので、残りの家はまだ先(おそらく2月末)になります。

2.ブエルタ・グランデにおいて、集会所(教会)を建設中です。建設資金のうち12,700レンピーラ(約10万円)は、青年海外協力隊の方々によるホンデュラス義援金事務局(ホンデュラス災害復興を支援する会)より援助してもらいました。壁や屋根までが完成し、あとは戸、窓、床を残すのみです。しかし、工事のペースが非常に遅いため、完成は3月になると思われます。

■活動地域のその他の状況
1.現在(1月31日〜2月13日)アイルランドの医師の団体が、サンタ・ロサ・デ・アグアンにおいて医療活動を行っています。彼らは無料で手術までしています。とても良い活動をしていると思います。
 彼らと話して、彼らが持ってきたお菓子(チョコレートや飴)を、私が活動している地域の子供たちのために、少し譲り受けることができました。まだ学校の授業が始まっていませんが、始まり次第小学校、幼稚園に配りに行く予定です。

2.年明けからやっとハリケーン・ミッチによって崩壊した幹線道路の修復工事が始まりました。ハリケーンが来てから実に1年と3ヶ月。遅いといえばあまりに遅いのですが、そんなにも国力が弱まっているわけです。今後いったいどの程度まで修復がなされるのかはわかりません。
 この国がハリケーンから立ち直るのはまだまだずっとずっと先のようです。

3.幹線道路からアグアンまでの道はあいかわらずひどい状態です。
 数カ所、ホンジュラス政府によって手が加えられました。しかし政府が行う工事はただ石を置くだけというとんでもないずさんな工事です。確かに泥にはまって車が動かなくなるという事態はこれによって少なくなります。しかしただ石を置くだけというのは……。
 最近雨が降り続いていて(寒冷前線も来ています)これまで水がたまらなかった場所も水たまりになっていて道はとてもひどい状態です。

■これからの活動
1.いま行っている活動の後、ベインティシンコ・デ・アブリル村で活動をする予定です。
 昨年調査した際、緊急に援助を必要としていると判断されたのは33世帯あったのですが、こちらの資金不足からその数をさら20世帯まで絞って援助を行いました。しかし、残りの13世帯および、調査漏れを含めてさらに20軒程度の家屋への援助が必要かと思われます。



AYUCA - ayuca@home.email.ne.jp