現状報告1 - '99年7月

 現地で活動している当会・金井優子から緊急救援実行委に送られた報告を転載します('99年7月31日)。


1.以前、報告した事なのですが、私がいない間にくばられたラミナの数と、残りのラミナの数が、どうしても合いません。
*私がホンジュラスを去る直前に、ラミナ(トタン板のこと)を560枚購入しました。その後、土屋がいる時に200枚、土屋が去った後に200枚、現地に運んでいます。
*合計で、26軒、390枚のラミナが配られているのですが、どうしても10枚のラミナの行方が分かりません。できるだけの事をして、調べたつもりなのですが、どうしても分かりませんでした。どうすればいいでしょうか?

2.7月28日に、13軒、150枚のラミナを配布しました。13軒のうち、1軒は、ラミナが足りなくて、次の機会に足りない分を配布します。
次は、8月5日にラミナを配布する予定です。その為に、今日、新たに190枚のラミナを購入しました。

3.以前にも報告した通り、今ミラモンテでラミナを待っているほとんどの人達は、以前はサンタ・ロサ・デ・アグアンに住んでいて、ハリケーン後そこで住むことに恐怖を持って、このミラモンテに住もうとしている人達です。
*サンタ・ロサ・デ・アグアンは、ハリケーン後、忘れられた地域として取り上げられて以来、多くの援助が集まり、多くの人達が援助ボケになってしまった地域です。その為、今ミラモンテで私の援助を待っている彼らは、何もしないでも援助を受けることができる、と当然のように思っています。
*その為、なかなか私の活動に協力的ではありません。しかし、それではいつまでたっても、彼らは何かに頼らないと生きていけないと思うので、「それではいけない」という事を分かってもらう為、ミラモンテにいく回数を減らすことにしました。その分、これからは、援助を受ける事のできなかった、取り残された人達を探す作業を平行して行っていく予定です。

4.またまた、悪い知らせです。
*今日、7/31a.m.11:30頃、トルヒーヨの銀行(banco.atrantida)が襲われ、死者が出ました。犯人は、最低で5人くらいで、今の所まだ捕まっていません。
*彼らは、a.m.11:00頃、トルヒーヨ近くでバスを襲い、警察の目をその事件に向けさせ、その隙に銀行を襲ったようです。この銀行のすぐ近く(10mくらいの距離)に警察署があるのですが、彼らが銀行を襲った時は、ほとんどここには警察がいなかったようです。
*今はまだ、ちゃんとした情報が分からないので(ついさっき起こったことなので)、また分かり次第報告します。
*しかし、このような事件は、トルヒーヨでは初めての事らしく、町中が、今この事件に対して過敏になっています。偶然私も、今日の朝この銀行に行っていたので、他人事に思えず、まだドキドキしています。


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