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  ただ、犯したい。



 
「できたぞ、菊!」
 「……ふぇ? ロヴィ君。おお! 割烹着姿がセクシー!」
 「……寝惚けてんのはわかっけどな。んなコトぬかすんなら裸割烹着させっぞ、このやろー」
 「ロヴィー君たら! マ・ニ・アッ・ク!」
 「でもねぇだろうよ。裸エプロンの進化版と思えばいいじゃねぇか……っつーかよぉ。いい加減
  起きろって」
 布団にぬくぬくと包まっている菊は、ロヴィーノの姿を見てすぐに目を閉じてしまう。
 まだ起きる気がない証拠だ。
 「もっと寝てたっていいじゃないですか。すっごく全身がだるいんですよぅ」
 ぱちりと目が開いたが、その感情を乗せないとよく言われる真っ黒い瞳はあからさまにロヴィー
ノを責めている。
 唇を尖らせて文句をつける気もあるらしい。
 「んだ? そんなアヒル口したって可愛いだけなんだぞ」
 そんな幼い表情も可愛いと思ってしまう恋愛末期の自覚があるロヴィーノは、菊の頬を両手で
包み込みながら、唇にちょんと触れるだけのキスをする。
 「……ちょんキスしてくれたからって、拗ねは直りませんよ!」
 軽いキスが好きな菊の頬が赤くなったのは、どうやら寝起きのせいではないらしい。
 「んじゃあ、もっとしたら許してくれんのか? ああん?」
 「んっつ!」
 掌を後頭部にあてて、頭皮を擽りながら触れるだけのキスを繰り返す。
 尖っていた唇がゆるく閉じられてキスを拒否するのは、僅かな間。
 気付けば薄く開いた菊の唇がロヴィーノのキスに応えようと角度を調節してくる。
 何時まで経っても何度同じ手順を辿っても、こればかりは常の学習能力が発揮できないで
いる菊のキスはどこかぎこちなさを拭い切れないままだ。
 「ん! はぁっつ」
 唇を集中して弄んだだけなのにもう息が上がっている。
 潤んだ瞳で見詰められたロヴィーノは内心の喜びを隠しつつ、彼女も慣れてきた独特の口調
で揶揄った。
 「食事が冷めてしまいますが、このまま続きを致しましょうか、お嬢様」
 「だ、誰がお嬢様です!」
 「んじゃあ、お姫様にすっか?」
 「有り得ません!」
 「有り得るだろ。何時まで経ってもこんなキスしかできないんじゃあ、箱入り娘かプリンセス
  かってなもんだろーが」
 「キスが下手なのは認めますけど! だからと言ってお嬢様とかお姫様とかって言うのは!」
 どうかと思うのです! とそこまで必至に否定するのは、心のどこかにそんな願望を持って
いるからだろう。
 所謂女の子らしい菊も大歓迎なロヴィーノは、恭しく彼女の手首を取る。
 「私が準備した食事と、私自身。どちらを美味しく頂いて貰えるのでしょうか、プリンセス?」
 「あー! もぉ私が悪かったですから! 虐めないで下さいよっつ!」
 「虐める気なんてこれっぽっちもねぇぞ。朝からこんなに熱心に愛を語っているっていうの
  に……」
 ふぅとわざとらしく肩を竦めて見せれば、首筋まで真っ赤にした菊はゆっくりと身体を起こす。
 咄嗟に腰がぶれたのを支えてやれば、ロヴィーノの習慣に慣らされて裸で寝るようになった
彼女の胸がたゆんと揺れた。
 本人は、ロヴィーノ君好みの巨乳じゃなくてすみません! と恐縮するが、菊の胸は形の良
いCカップ。
 しかも微妙にDカップよりのサイズなので、十分男の目を満足させるものだと思う。
 ロヴィーノは女性の好みはうるさいし、胸に関しての拘りも他人よりある方だと思うがサイズ
にはさして頓着しない。
 顔を埋めればやわやわとロヴィーノの頬を包み込んでくれる柔さと脆さは完璧といって
いいほどロヴィーノの好みだし、頑張ります! と言ってパイズリに励んでくれる時、ナニが
包み込まれてもみくちゃにされる際の肌の吸い付き加減も最高ランクに位置するはずだ。
 露骨に言ってしまえばSEXアイテムとして菊の胸を評価するならば120点満点。
 乳房の大きさに比べて小さな乳首も乳輪もまた愛らしい。
 その感度に至っては、ロヴィーノの華々しいと言っても大袈裟でない恋愛遍歴の中でも
堂々たるトップにつくだろう。
 本人は淫乱で、すみませーん! と嘆くが、胸の件にしろ感度の件にしろ菊は絶対同人
誌に毒されすぎなのだと思う。




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                                     大好きなパスタサンドです。




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