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  ただ、溺れたい。



 「んんんっつ」
 眠っている菊の顔を覗き込んでいたが堪らなくなって、キスをする。
 苦しそうに顰められた眉までも愛らしく、キスはどんどん深くなっていく。
 「んっつ! んんっつ!」
 ぱっと開かれた大きな黒目。
 初めて合ったその時から見惚れた漆黒の輝きは、今でも変わらぬ風情でカリエドを惑わせ
た。
 「ちょ! トニョさっつ。何してるんですっつ」
 「おはようの、キスや。おはよう、菊」
 「おはようございます、トニョさん……じゃなくて! ああんっつ、や、あっつ」
 昨晩は、もぉ、ゆゆして(許して)! と泣き喚く菊の華奢な癖に、出るところは出ているという
男にとって理想の身体を押さえつけて散々に穿った。
 ひ、ひ、ひ、としゃくりあげながらも許しを請う様はそれはそれは可愛くて結局、彼女が失神
するまで終わってはやれなかったのだ。
 勿論、丁寧に後始末はしたけれども、何時間もかけて愛した体はひと寝入りしたぐらいでは
その熱も感度の良さも衰える事はなかった。
 どこまでも沈みこんでいくような柔い乳房に指を埋めれば、しっとりとした感触が伝わってくる。
 ここに、ナニ擦り付けるのも好っきやなぁ、と菊の立場に立てばなかなかに物騒なことを考え
ながら、キスを続けつつ胸もやわやわと揉んだ。
 「これの! どこが、朝の挨拶です! あっつ。駄目っつ。胸、揉むの止めて下さいっつ」
 起き抜けの熱が篭った身体は、何時触れても低体温の菊にしては珍しいもの。
 最初から興奮してくれているようで、カリエドは起きたばかりの菊の身体を貪るのが大好きな
のだ。
 「んんー? これが、親分流の挨拶やで。今更何言ってるん? それに、ほら。菊の身体か
  て、もぅこんなやん」
 舌の先端だけを噛んで、唇を離す。居た堪れません! と言った風情に潤む目に萌える。
 「やあっつ!」
 カリエドの意図を悟って身体を捻ろうとするも、女の身体では男の本気どころか、本気の三歩
手前でもかなわない。
 菊は性器の入り口を弄られて甘い嬌声を上げる羽目に陥る。
 「な? すっごいねん。ぐしょぐしょやで」
 「言わないで下さい」
 訴えてくる黒目は涙目。
 黒は水に濡れると恐ろしく映える色なのだと、カリエドは菊の涙を湛えた瞳を見て知った。
 「いいや。言うで。親分は何度でもちゃーんと言ったる」
 「や、やあっつ!」
 つぷぷぷぷ、と中指をゆっくりと菊の秘所へ根元まで差し入れる。
 それこそ数え切れないくらいSEXをしてきているが、菊の入り口は何時だって頑ななままだ。
 性器の大きさにはそこそこの自信があるカリエドが、自分のコントロールすら忘れて思う様
繰り返し犯しても、緩いと感じたことは一度たりともなかった。
 何時でも処女のような締まりを保っている上に、日本の淫語で言う所の、数の子天井とミミズ
千匹、更にはタコ壺と呼ばれる名器の特質を複合で併せ持つ強者だ。
 ちなみに数の子天井とは、膣壁が数の子のように粒々していて、亀頭からカリの辺りを心地
良く刺激して堪らない。
 ミミズ千匹とは、先端から根元までをねっとりと襞が包み込んで、更には襞が勝手にざわめく
と言った風合い。
 腰なんぞ、一つも使わないでも、並みの人間なら数分持たないと言う凄まじい特質。
 どこぞの眉毛が、糸こんにゃくに指を突っ込んだ感触に良く似ているぞ、と言ったとか言わな
いとか。
 あの変態海賊野郎が!
 名器の中では最高と言われるタコ壺とは、膣口の締りが良い事。
 菊は正確には、タコ壺の更に上にランクする俵締めの三段締めを保持している。
 膣口は当然、膣の中にも締りが強い場所があるのだ。
 SEX経験は多い方だと自負するラテン男のカリエドだが、菊ほどの名器は彼女以外にいな
い。
 そもそも、天然の名器が珍しい。
 複合タイプとなれば、格段にレア度が上がる。
 世間様の意見の中では、名器なんて男の妄想が生み出した都市伝説だ! と喚く輩もいる
が、それは女性ならば、真の絶頂を迎えたことがないのだろうし、男性ならば、女性への入れ
込み具合が足りないのだろう。
 基本的に絶頂を迎えたほとんどの女性がタコ壺クラスの締め付けをくれる。




                                    続きは本でお願い致します♪
                      次にトニョさんを書く時は、冒頭エロと決めてました!




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