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  ただ、愛したい。



 
「あーしゃっつ。あーしゃあっつ。らめっつ。もぉ、らめなのっつ!」
 ピンク色の爪も愛らしい足先を、ぴくぴく震わせて、菊が嬌声を上げる。
 「後で、爪磨こうな? しばらくしてなかったから、ちょっとだけ艶が落ちてるんだ」
 カークランドは菊の股間に顔を埋め、後から後から際限もなく蜜を溢れさせる秘所に舌を
這わせながらシーツに波を寄せる小さな爪を、指腹でそっと撫ぜ上げた。
 「ひぃいっつ! うっくっつ」
 足の爪を撫ぜただけなのに、性器への愛撫と同じくらいに感じるように菊を仕込んだのは、
他でもないカークランドだ。
 「どうせだから手の爪も、しよう。菊はただ、寝てればいいぞ」
 クリトリスを避けて、小陰唇と尿道口だけを舐め続けて三度イかせた。
 膣の中にも指は勿論、舌すら入れていない。
 「ああ、らめっつ。らめっつ。また! あーしゃっつ。またっつ。イ、くっつ」
 立て続けの絶頂に感度を上げている菊は、容易く四度目の絶頂を迎えた。
 とぷん、と溢れ出た蜜液が小さな泡となり、儚く弾ける。
 余韻に全身を弛緩させて喘ぐ菊も、愛らしい。
 カークランドは目を細めて身体を起こすと、菊の眦にキスを贈った。
 喜悦に零れ落ちる涙は舌先に甘い。
 「全く、酷い恋人だな? 俺はまだ、一度もイってねぇんだぞ」
 元々、入れないでも満足するSEXは得意分野だ。
 菊の痴態を見ながら自ら擦ってイくのすら許容範囲。
 それぐらいに、乱れる菊は愛らしい。
 「だって! あーしゃっつ。なんにも、させて、くれないものっつ」
 舌足らずの抗議で責められる都度、下肢が滾る。
 こんなにも幼い菊を知るのはカークランド一人。
 否。
 もう一人、居る。
 「だって、そーゆーのは、あっちの担当だろう?」
 「あっちって!」
 「だーかーらぁ。奉仕させんの担当は、ギルじゃねぇか」
 カークランドと、菊を共用する男。
 ギルベルト・バイルシュミット。
 菊の大好きな銀髪赤目を持ち、唯一人。
 菊に師匠と呼ばれる化身。
 「そんな、コトないです、よ? ギルさんは、私をいっぱい、ヨく……きゃううっつ!」
 菊を二人がかりで愛することもあるバイルシュミットは、カークランドと違い真っ当な
SEXを好む。
 噂に聞く……実際それは、事実らしい……奴の弟ルートヴィッヒのドSな性癖は、兄の
ものとは全く違ったようだ。
 まぁ、カークランドにしてみたところで、弟だと思って久しいジョーンズと女性の愛し方は
百八十度違うから、兄弟の性癖が違っても別におかしい話でもない。
 ただ、何となく長く男だけの世界に居たバイルシュミットだけに、女性の扱いは慣れて
いないのだと思い込んでいた。
 しかし、奴は長くヘーデルヴァリに片思いしていたし、真摯な態度でキリスト教を信仰も
している。
 ましてやブラギンスキに虐げられた時間もあったと思えば、女性全般に甘いのはデフォ
ルトだったのかもしれない。
 正常位で菊を貫き、その額に、眦にキスを幾度も落としながら宥め、腰を使う様は実に
堂に入ったものなのだ。
 「ああ、しゃぁっつ。お、願いっつ、も、や。イくの、やぁっつ」
 だからついつい、カークランド自身は菊に無体を強いがちだ。
 根本的に彼女が嫌がることこそしないが、女性の身体には負担でしかないSEXを好む。
 絶倫相手にただただ、精を注がれて己の快楽を無視されるようなSEXとは真逆の。
 相手の快楽を挿入もせずに存分引きずり出し、その喜悦に爛れた表情を堪能するSEXを。
 「らめぇっつ、らめえっつ!」




                                    続きは本でお願い致します♪
                             男性向けエロゲ的な冒頭になりました。
            このまま、100Pかけるかしらと思わないでもない自分が怖いです。




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