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 Reign



 「ちょ! ギルさっつ」
 SEXの最中、何度も噛んでしまう場所からは、血が滲み出していた。
 「もぉ! 痛いんですってばぁ!」
 ぐいぐいと容赦なく髪の毛を引っ張られるので、腰を深く突き入れて黙らせてやる。
 「ひぅ!」
 ちょうど本田の良い所を突いたらしく、締め付けが一段と凄くなった。
 騎士団の中で、揉まれていた頃には、男の一人や二人。
 受身や攻め手。
 人並みには経験したものだが、本田ほどそそられる相手はいやしなかった。
 何しろ締まる。
 でもって、触れる肌が心地良い。
 後は、声。
 必死に堪える中、殺しきれなかった嬌声が甘く零れ落ちるのが乙だ。
 バター色の健康そうな首筋を舐め上げて、後。
 犬歯を突き立てる。
 数多の歯型がついてやわくなった箇所は、簡単に牙の侵入を許した。
 吸血嗜好は全くないのだが、本田の血は塩辛さの中に、何ともいえない食欲をそそる芳香と
甘さがあるのだ。
 「うー。ギルさぁん」
 「んだよ?」
 「噛むのはいいんですけどぉ」
 「じゃあ、四の五の言うな。大体お前。俺としてる最中、余計な事考えるなよ」
 ぬぷりぬぷりと奴の中が吸い付いてくる感覚を楽しむために、ゆったりとした腰振りをしていた
のがいけなかったのだろう。
 本気で鳴かせてやると、目を細めれば、本田は何時になく必死に、バイルシュミットの首に齧
りついてきた。
 「手当ては、ギルさんがして下さい」
 「んぁ?。何で俺がんな、しちめんどくせー真似……」
 「じゃあないと! ルトさんの手を煩わせることになるじゃないですか! 私、いい加減、恥ず
  かしいは、申し訳ないは、居た堪れないわ、何だか誤解されてるわ、で悲しいんです!」
 「……誤解?」
 本田の口調に責める色合いを見付けて、返して見れば、快楽に濡れた真っ黒い瞳が、きっ!
と珍しく攻撃的に睨んできた。
 「貴方! ルトさんに変な説明してるでしょ! 誰が噛まれるの大好きなドM仕様なんです!」
 「あーそれかぁ。それなぁ……」
 本田が所謂マゾでないのは、重々承知している。
 ただ少々被虐癖があるだけで、そこを楽しく調教しているだけで。
 何せバイルシュミットは、弟のルートヴィッヒ共々真性のサディストだ。
 自分の恋人を愛しているからこそ、好きなようにカスタマイズしたいと思ってしまう爛れた性癖
を持っている。
 それを今更恥じるつもりもない。
 運良く本田は、バイルシュミットがするあれこれを、従順に受け入れてくれる。
 バイルシュミットが恐ろしくて加減をしているというのもあるが、本田は基本SEXでは徹底して
受身なのだ。
 だからつい、調子に乗る。
 「ヴェストが怒るからさぁ」
 「……弟に怒られるのが怖くて、恋人を売るんですね」
 よよよよ、と泣き真似なんぞをしやがるので、滲み出た血をじゅるんと啜ってやる。
 最近では、首筋が極端に弱くなっていて、そんな猟奇的じみた好意でも愉悦を覚えてしまう
本田だ。
 黙らせるのにはちょうど良い。
 「お前は、本気でヴェストに怒られた事ないからさぁ。わかんねーんだよ。あいつ。怒るとドS
  スイッチ入って鞭取り出すんだぜ? お坊ちゃんが持ってる可愛い乗馬鞭じゃねぇ。真性
  の調教し尽くされたドMに使う一本鞭をだよ!」



                                    続きは本でお願い致します♪
              
今回は俺様色が強くて、不憫なプーさんに挑戦したいのですが。
                  本田さんの師匠フィルターが発動しそうで困ります。




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