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  舐めてもいいか?



 「え! ちょっつ。お前。それ、まさかと思うけど、毎回やってんの?」
 「……何だよ。お前がしつこく聞くから教えてやってんのに!」
 惚気るつもり満々ではあったが、ボヌフォワのによによ顔を凍りつかせるほどの内容とは思え
ない。
 「やー普通、それって想像しないよ? 間違いなくマニアックの世界だってば。俺はね。もっと
  こう、わかりやすい惚気ってーか、菊ちゃんの可愛いお話が聞きたかった訳よ」
 「菊ちゃん言うな!」
 「……突っ込みはそこな訳ね」
 「菊が可愛いのは今更だし。俺にマニア入ってるのなんて、デフォルトだろ? ここで四の五
  の言ってどうする」
 本田もカークランドのマニア仕様は、承知している。
 我慢は身体に良くありませんし、私で出来る事は、喜んで致しますよ。
 だから……私以外の方にはしないで下さいね?
 とまぁ、我ながらちょっと変態入ってるかなぁとか思う性的な嗜好も、可愛らしいオネダリと共に
従順に受け入れてくれた。
 本当に出来た恋人だ。
 絶対に手離したくないし。
 間違いなく手離してもやれないくらい溺れている。
 「きくちゃん、かわいそう」
 だからまぁ。
 SEX含めて、カークランドにしては、それはもうびっくりな譲歩で、大切にしているというのに。
 「だから、菊ちゃん言うな!」
 頭ごなしに否定されれば、腹も立つ。
 「大体、お前は俺の嗜好を否定しすぎ!」
 「……俺だけじゃないと思うけど」
 「他の奴になんか言ったら、袋叩きだろ! 誰が言うか馬鹿」
 嗜好云々ではなく、そもそも、カークランドが本田の恋人に納まっているのが気に喰わない
輩は恐ろしく多い。
 腐れ縁としか表現しようもないボヌフォワはさて置き。
 元々カークランドを憎んでおり、長く本田の兄を主張している王。
 本田は自分が唯一庇護する者だと、信じて疑わないジョーンズ。
 会う度に、大丈夫。最後に本田君を手に入れるのは僕だから、とコルコル言わせながら、氷の
冷笑とやらを浮かべるブラギンスキ。
 この三人が特にマズイ。
 そんな事、話すつもりも機会もないが、最中の本田の話なぞしたら、間違いなく殺される。
 「自覚はあるんだよな、一応」
 「そりゃ、菊には嫌われたくないし。変態ちっくだなぁと思う事は、毎回お伺いを立てるぞ」
 性的嗜好に限らず、あらゆる事に対して、本田の意向を問う事を疎かにしていないつもり。
 カークランドが、はっきり言われないとわからないから、しつこく聞いてごめんな? と言えば。
 何時でも私の気持ちを尊重してくれて、とても嬉しいです……愛情を、感じます、とはにかみ
ながら応えてくる。
 真面目に。
 眼の中に入れても大丈夫だと思えるほどに、愛らしい恋人。
 「毎回! そりゃお兄さんもびっくりだ。俺様海賊なお前さんがねぇ」
 「しみじみすんなよ、気持ち悪ぃ。俺はなぁ。菊の前では英国紳士を地で行くんだよ!」
 「変態紳士の間違いじゃね?」
 「嫉妬にしか聞こえないぜ、阿呆」
 ふん! 鼻を鳴らして紅茶で喉を潤す。
 本田の為に取り寄せたハーブティーだ。
 免疫力を高めるエキナセアと熟したラズベリーを調合している。
 癖や苦味がなく、飲んだ後は口の中に爽やかな風合いが僅かに残る、ハーブティーの中でも
比較的親しみやすい飲み口。
 「で? この紅茶の味はどうだ」



                                    続きは本でお願い致します♪
                            紅茶話に入れ込まないように頑張る所存。
                               詳しくはありませんが、好きなんです。
             ちなみに、この女体化フェチシリーズは、エロ濃度高めの予定です。
          でもって、フェチがちょっと変態ちっくに見える場合もあると思いますので、
                                    ご購入頂ける場合はご注意を。



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