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  どうします?



 抱き締めた彼女の体は熱い。
 常日頃から低い体温を嘆いている愛しい恋人の、体温を上げるのは自分しかいないという、
強い義務感と、それを遥かに上回る愛情で。
 エーデルシュタインは、何時でも何処でも恋人である菊の体温を上げにかかる。
 「やんっつ。駄目ですっつ」
 ソファの上。ブラウスの裾から滑り込ませた指先で、ブラジャーをずらし、彼女の乳首を弄っ
ている。
 より感度の高い左の乳首ばかりを可愛がれば、すぐにそこは勃起した。
 少しだけ指を外せば、ブラウスの薄い生地越しに、勃起した乳首が透けて見える様は、実に
淫らだった。
 「何が、駄目なんです?」
 膝の上に抱き抱えた菊の身体を軽く揺すって、その首筋にキスを贈る。
 彼女の項は大変見事なラインを描いていた。
 とても、キスがしやすいラインだと言えば、彼女は何時も怒るのだけれど。
 そうと考えてもしないと、何故ここまで、彼女の首筋に惹かれるのかわからない。
 「だって、ここは。ルートさんの家、なんですよ?」
 昔住んでいた気安さで、アポイトメントなんか入れる遠慮もなく訪ねた友人宅には、何故か
愛しい恋人が居た。
 ギルベルトにでも強引に誘われたのだと推察できたが、腹は立つ。
 ルートヴィッヒが親友であるのは、承知していたし、彼が菊を友人として格別大事にしている
のは理解しているけれど。
 粗雑極まりないギルベルトに何故か菊が敬意を抱いていて、ギルベルトはギルベルトで、
坊ちゃんに、こいつの相手は無理だろう? 仕方ねぇから、俺が構ってやるんだ! とエーデル
シュタインの前で言い放ち、事あるごとに菊にちょっかいを出すのだ。
 敬意を抱く相手なら、他に幾らでもいるでしょう? と言っても、菊はきょとんとした幼いくらい
の愛らしい風情で、敬意は選んで抱く物でもないでしょう? と返してくるし、私の恋人に粉を
かけるのは、お止めなさい! と言っても、ギルベルトはどこ吹く風。
 お前の甲斐性がねーのと、菊が可愛すぎるのが駄目なんだ! と胸を張る。
 嫉妬は醜い物だとわかっていても、せざる得ない状況が、エーデルシュタインに菊曰くの、
酷い事をさせた。
 「それが、どうかしましたか? 私に取ってここは、自宅同様です。貴方を可愛がるのに、何
  の問題もありませんよ」
 耳朶を噛みながら、声を意識して落として囁く。
 している最中にもあまり変わらないエーデルシュタインの物言いに、菊が興奮を止められない
と知ってからの癖。
 「だって! 何時、お二人が戻って来られるか、わかりませんのにっつ!」
 二人は夕食の準備の為キッチンへ篭っている。
 エーデルシュタインはさて置き、食べる事が大好きな菊を喜ばせようと奮闘しているはずの
二人が、簡単に戻ってくるはずがない。
 何せ、つい五分ほど前に、二人揃ってキッチンへ向かったばかりなのだから。
 「後、三十分は大丈夫ですよ。二人とも料理上手ですが、今日のレシピは凝っていますからね。
  下準備を終えていても簡単にはキッチンを離れられませんよ」
 「でもっつ!」
 「全く……貴方ときたら、強情ですねぇ」
 エーデルシュタインは、ブラジャーのずれを直し、ブラウスの裾をスカートに仕舞い込む。
 ブラウスの上から乳首を狙って親指をあてながら、軽く揉んだ。
 「ひんっつ!」
 甘い声を上げるが抗議の言葉がないのは、自分が彼女の言う事を聞いて止めるとでも思った
のだろう。
 甘いですよ、菊。
 「やっつ、だめっつ」
 「しー。静かに」
 ロングスカートをたくし上げて、ストッキングに指をかければ、高い悲鳴が上がる。
 慌てて指の腹で彼女の唇を押さえれば、彼女はその上から口元を手で覆った。
 「喘ぐくらいなら、大丈夫ですけれど。悲鳴は駄目ですよ? いい子で、ね」
 涙目で首を振る彼女の愛らしさを堪能しながら、エーデルシュタインはストッキングをしゅる
しゅると膝まで下ろしてしまう。
 「濡れていなかったら、止めてあげます。人様の家で過度の緊張をしているならば、濡れない
  はずでしょう?」
 必死にエーデルシュタインの手首を掴んで、先へ進もうとする動きを阻もうとするが、彼女の
貧弱さでは所詮不可能な事。
 戦いには不向きで、日頃から訓練らしい訓練を満足にしないエーデルシュタインでも、小さな
身体の、ましてや女性の力には負けない。
 エーデルシュタインは、太股の上までスカートを持ち上げると、横から入り込まずにわざと、
上部から下着を広げて、彼女の目によく映るようにして、掌を滑り込ませる。
 「や!」
 特にエーデルシュタインの指での愛撫に弱い菊は、愛らしい箇所をぐっしょり濡らしていた。
 「おやおや、まぁまぁ。何時もより、濡れているくらいですよ?」
 入り口に溜まっていた蜜を指に絡めて、菊に下着を覗き込むように促す。
 エーデルシュタインの指と秘所の間に透明の糸の橋がかかっていたのが見えたはずだ。
 彼女の喉がこくんと音を立てて、波を打った。
 「本当に貴方は……いやらしい子ですね」
 耳朶の下を形に添って舐め上げながら、指を差し入れる。
 彼女のいい場所には僅かに届かない位置で、小さな出し入れを繰り返した。
 「あ、やっつ。ろぉで、りひっつ」
 「なんですか」
 「とめて。とめて、下さい。も、もぉしないでっつ」
 「どうして? 貴方の中はほら……こんなに素敵な音をさせますのに」
 イヤラシイ水音はちゅくちゅくちゅくとどんどん高くなってゆく。
 見えにくくとも、明らかに新しい蜜が溢れ出してているのがわかる。
 「おとっつ。だめです。きこえ、きこえちゃいます」
 「ふふふ。幾ら大きな音を立てても、貴方の可愛い声よりは余程小さい音ですよ?」
 「うそっつ! どんどん、おと。大きく、なって、しまって」
 「イきそうですか」
 到達するにはまだ足りないのを知っていてわざと聞けば、彼女はきゅっと唇を噛み締めた。
 「それとも、もっと深い所を、擦って欲しいです?」
 「つっつ!」
 「素直にオネダリしたら、すぐにイかせて上げます。早くイった方がばれる可能性は低いん
  ですから……さぁ、菊?」
 濡れた指を抜き取って、また入り口付近をなぞる。
 戯れにこちらはまだ、皮を被ったままのクリトリスをそっと、撫ぜた。
 「ひんっつ」
 「ああ。そういうことです? わかりました。こっちを撫ぜながら、中を擦りましょうね。きっと、
  もっと早く絶頂を迎えられますよ」
 「きゃっつ」
 爪先に引っ掛けて皮を向き上げれば、愛らしい嬌声が跳ねる。
 左指でクリトリスをじれったく弄りながら、右指でピストンの動きで中の弱い所を集中的に
つけば、菊は一瞬で絶頂を迎えられるのだ。
 「あっつ。ろでっつ。ろーで、りっひ」
 「はい」




                                    続きは本でお願い致します♪
                   墺日って結構エロ全開になる気がしないでもないのです。
                   小さい鞭でぴしぴしって言う描写を入れたいんですけど。
                                          入れられるかしら?




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