メニューに戻るホームに戻る




 アニメ 最遊記

 現在は一賽舎・コミックゼロサムで『最遊記リロード(英語使えよ・自分)』を連載中。
 『最遊記 全9巻』『最遊記リロード(英語使えよ・自分)1〜4』『最遊記 外伝1〜』他画集や、
ガイドブックなどがてんこもり。

 アニメ放映中狂ったように、書きまくった記憶有。
 封殺鬼と一緒で最初から『これだけ本を出したら撤退しよう』って思ってました
 (そうじゃないと、大変なコトになるからさ)本編・健全本4冊。総受本2(+1冊コピーで出した
ものは後に再録)冊。外伝・健全コピー本1冊。捲簾×天蓬本2冊。少ないなあ(苦笑)
 
 一時期は毎月ファンレターを送りつけるくらいに、狂ったファンだったさあ。
 今でも好きですが、雑誌を購入するほどではないです。はい。

 最遊記ネオファンタジー。
 最初に読んだ時は八戒と悟浄の基本設定が逆だろう!と思ってました。
 


 登場人物

 八戒(ハッカイ・猪八戒)
 ……片眼鏡萌。実のお姉さんとラブな関係だった過去を持つ。
    妖怪を殺しまくって、人間から異形に変じました。一見温和なお兄さん風。
    
 三蔵(サンゾウ・玄奘三蔵法師)
 ……酒と煙草を嗜み、銃をぶっぱなす破戒僧。師匠の復讐の為に生きるぶっとんだお方。
    超高飛車系の絶対君主。

 これまたコミックスが手元にないので、一部捏造で。
 三蔵が正装して、お経を謳うシーンを。



 

 太陽
  
                                      
 「……生きる者のために、な」
 彼が法師と呼ばれる存在で、それも位の高い人物なのだという事実が簡単に察せられた。
 不信仰の僕でも、額につけられた薄紅色のチャクラの意味を知っていた、から。
 だけど、煙草は吸う、酒は浴びるほどに飲む。
 ましてや異形の、悟空を連れていて。
 とても、とても、法師には見えなかったのだ。
 法衣をまとっていても。
 その、何モノをも憎んでいるような、苛烈な眼差しが。

 いつも懐に入れているのか、それとも今日、この場の為に持ち込んだのかはわからない。
 シンプルな飾りの無い金色の冠を、ぞんざいに頭の上に乗せて。
 ひたりと、両の掌を合わせて、静かに目を閉じる。

 そして。

 『      』

 彼は経を謳ってくれた。

 意味などわからない。
 心身ともに健康な時にでも聞けば、眠りを誘うだけの音律。

 僕が殺した、数多の妖怪に向けてではなく。
 己の命を絶った最愛の姉・花喃を悼むでもなく。
 ただ、僕の明日を示すだけに。
 死ぬな、生きろと。
 直接言われるよりも、ずっと心に響く。


 堪えていたつもりもなかった、涙が。
 滂沱と溢れる。

 花喃を、愛していた。
 今も、愛している。
 
 きっと忘れることはできない、死んだくらいでは。
 彼女は僕の、魂の半身なのだから。
 失ったままで、生きてゆく。
 それがどんなに辛いことでも、貴女が、生きろと望んでいるから。

 「玄奘三蔵法師」
 「……何だ」
 「ありがとうございました」
 「礼には、及ばん」
 「それでも……ありがとうございます」
 他に言うべき言葉が、まだ見つからないから。
 心の底から感謝しているのだと、少しでも伝えたくて。
 「……ふん」
 怒った風に、彼は頭にあった冠を懐にしまう。
 冠を失っても夕焼けに映える金色の髪が、未だ涙乾かぬ瞳には、ひどく眩しかった。


                                


 *三蔵×八戒
  このシーン大好きです♪以前同人でも書きました(笑)
  すっごく好きなカップリングなんですが、かなりの茨道なんですよね。
  迷っても、やっぱし格好良い三蔵が好きなので。
  高飛車系受も好物ですが、八戒受が自分の中では絶対なので、攻様です。
  こう、わかりずらい愛情を表現をする感じで





                                             メニューに戻る
                                             
                                             ホームに戻る