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 アニメ 鋼の錬金術師
 
 100のお題は久しぶりの新作です。
 っつーか、鋼以外めっきり動いてなくてすみません。
 今月こそは頑張りたい所存。
 えー自分、定期的に一人ジャクリーン祭りをするくらいに、ジャクリーンが好きです。
 女名なので、最中にはジャックとか呼ばせちゃうくらい大好きです(よくわからない理由だ)と、
 いうわけで、ジャクリ ーンを特別に単独人格扱い(基本は、ハボとの二重人格設定ですが)
 して書く事にしてみました。まぁ!


  登場人物  


 ロイ・マスタング大佐
 ……焔の錬金術師。
 ハボックも可愛くて大好きだが、ジャクリーンは格好良くて大好きらしい。
 特に戦闘があった夜は、ジャクリーンに無理矢理される風なのが、実は好みのようだ。
 ハボック、ジャクリーンそれぞれ大好き。

 ジャクリーン(ジャン・ハボック少尉)
 ……ハボックの別人格。
 元々は戦闘時罪悪感を忌避する為に生まれた存在のようだ(物心ついた時からご一緒
 しているが、その辺りはイマヒトツさだかでないらしい)大佐が、ジャクリーンと作戦名を
 決めた時から、はっきりとした人格が出来上がった。
 基本的にハボの方が強いが、大佐が呼びさせすれば何時でも出てこれるようになった。


 ……そんな設定。
 昼間はテロリスト鎮圧の為、現場に出た二人。
 大量の血を見る羽目になり、その興奮を抑え切れぬままに、夜。
 ベッドに上げる段階になって、ジャクリーンを呼ぶ大佐。

   
 

 愛撫
 
                                      
 「……おいで?ジャクリーン」
 ベッドの前におずおずと立っているハボックは犬の目をしていた。
 しかし。
 私が、彼の名を呼んだ途端。
 ベッドを軋ませてのそりと上がってきた彼は。
 狼の目をしている。
 「おいで?なんてね。俺はジャンとは違いますよ」
 くすりというよりは、にやりといった表現が似合いそうな腹黒い笑い。
 ぞくぞくしてしまう自分には、少々不安を覚える。
 見せ付けるようにして私の目の前。
 男らしく、着込んでいたシャツとスウェット、下着までを手早く脱いでゆく様を、私はうっとりと
眺めた。
 そこには私が理想として望む、軍人の姿があったのだ。
 鍛え抜かれた鋼の筋肉とは、ジャクリーンの身体の為にある賛辞だとすら思う。
 懸命に鍛錬に励んでも、薄い筋肉しかつかない私とは大違い。
 や、奴の筋肉にも無駄はなかった。
 しかし、安心感や重厚感は私には決して醸し出せないモノ。
 「涎垂らしそうな、面してますよ?アンタ俺の体好きですもんね」
 「お前こそ。私の体大好きだろう?」
 「ええ、勿論。ジャンに嫉妬する程度には気に入ってます」
 気に入ってますという、表現がまた偉そうで小憎らしい。
 ハボック……ジャンが言った日には、そりゃもう拗ねる事請け合いだ。
 しかし、ジャクリーンに言われると、そこまで腹が立たないのが不思議だ。
 「おっと!俺の楽しみを奪わんで下さいよ」
 パジャマを脱ごうと手をかければ、手首をがっしと掴まれる。
 しまった、と思ってももう遅い。
 こいつに任せると服を脱ぎきるまでが一苦労なのだ。
 下手したら、下着をつけたまま射精まで追い込まれる。

 「お前は、私の楽しみを奪っただろう?」
 「……ああ。アンタ下着の上から俺の銜えるの、好きっスもんね」
 隆々と完全に立ち上がった、それ。
 ジャンと同じ大きさに間違いないはずなのだ。
 何しろ同じ身体なのだから。
 しかし、どうしてだか、ジャクリーンのアレの方が大きくて、硬い気がする。
 ジャンに告げた日には、うるうると泣き出しそうだから絶対に、言わないけれど。
 「今日は、上の口にはそんなに銜えさせたくないんスよ」
 「珍しいな」
 強引なくらいのフェラチオが好きな性質だというのに。
 ちなみに、ジャンは私が銜えると蕩けそうな顔をするが、私のを銜えるのも好きだ。
 アレの反応もさることながら、じっと私の、悶え耐える表情を伺われるのだ。
 あの、犬の目で。
 「……ロイさん?アンタ。俺が居る時は俺のこと考えなさいって、言ったっしょ。覚えの悪い
  困ったちゃんには、お仕置き、しちまいますよ」
 「お仕置き、か」
 「おや。されたいんで?」
 昼間、散々人を殺した。
 生きていたって仕方のない奴ばかりだ。
 全員が揃いも揃ってろくでなし。
 犯罪を犯すしか能がない輩を生かして置いても損益が増えるだけ。
 ただでさえ、忙しいこの身をくだらない奴等に捧げてやる必要もない。
 けれど。
 言い訳してみた所で人を殺すのには変わりない。
 罪は贖わねばならない。
 当然罰は、与えられるべきものだろう。
 誰もが良くやったと誉めそやすのならば尚の事。
 「されたい、かな?」
 「では、遠慮なく」
 と、言いながらすっと手馴れた仕草で手首を掴まれて、手の甲に恭しい口付けが一つ。
 「お仕置きなら、半裸かな?」
 ふんふんと鼻歌交じりにボタンが、すぱぱんと、二つ、三つ飛び散った。
 ジャンに戻ったら、また俺の仕事を増やして!と言いながら、パジャマのボタンをつけるのだ
ろう。
 「ボタン、どこに飛んだか覚えてるのか?」
 「……アンタねぇ。お仕置きされる子はそんな事考えちゃいけませんよ」
 「でも、気になるじゃないか」
 「ジャンに躾けられてるのはロイさんだけじゃないっスよ。心配しなくても後で拾って所定の
  位置において置きます」
 で、満足しましたか?という具合に、くいっと片眉が上がった。
 「なら、安心だ……んっつああっつ」
 奴の掌が丁寧に胸の辺りを撫ぜ上げる。
 掌の所々に点在する銃ダコの硬さが堪らない。
 「乳首勃起すんの。早くなりましたよねぇ」
 じいっと凝視しながら揶揄されて、かっと頬が紅潮する。
 「お前が!しつこいからだっつ」
 「ええ?これでしつこいなんてったら、これからどうするんです。乳首だけで一時間耐久レー
  スにしようとか思ってるのに」
 「……明日の仕事のことも考えてくれ」
 「いけるっしょ?深く寝入れば四時間で十分なの、知ってるんスからね」
 「私が言ってるのは……一時間耐久の話だ」
 「んじゃ。二時間耐久にしましょっか」
 本当にやりかねないのが、ジャクリーンだ。
 ん、ちゅっと、乳首を唇で抓まれた。
 小さな突起がコレほど感じるなんて、考えても見なかった。
 女体は奥が深いと思っていたが、女にされた男の身体も、もしかしたら似たような物なのか
もしれない。

 「でも、こっち弄るのも捨てがたいんスよねぇ。もう、勃起してるし?」
 などと言いながら、ボクサーパンツの上からアレを優しく、優しく撫ぜられる。
 その程度の刺激では全く足りなくなっていたが、思わず腰を突き出しそうになる自分に気がつ
いて、唇を噛み締めながら何とか耐えた。
 「しかもねぇ?俺のパンツなんか履かれちゃったらさー。手、出すしかないでしょ。何だってま
  た、そんな真似したんですかね」
 「……お前が好きじゃないかと、思ったからだ」
 世間一般の殿方萌ポイントの中でも、自分の服を恋人が着るというシチュエーションに興奮
する輩は多いだろう。
 例えば、袖はぶかぶか、裾も膝丈まであるYシャツ、胸が半見えのシャツ、ずり落ちそうな
トランクスなどなど。
 可愛らしい女性が無骨な男性物を、ましてや自分の服を着るという所に興奮する気持ち
はわかる。
 私とて男だ。




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