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 アニメ 鋼の錬金術師 

 これでもかって感じで、マイナーカプ推進委員会雑務係が頑張ります。
 オフでも挑戦しましたが、ブレさん攻めです。
 あの肉のぷよぽよ感はマニア受けしそうだと思う自分は、マニアですとも!(笑)
 少なくとも腰骨がぶつかり合って、痛いわ!ってなコトにはならんでしょう。
 


 登場人物

 ロイ・マスタング大佐
 ……焔の錬金術師。
    不健康なおでぶさんは嫌いですが、ブレダは健康的なので構わないようです。
    出来る部下の一人として、深く信頼していますが、恋愛感情は微塵もありませぬ。

 ハイマンス・ブレダ少尉
 ……ブレさんと呼ぶのは同期のハボック。
    外見から想像もつかない緻密かつ大胆な軍略及び策謀を巡らせるお方。
    大佐のことは尊敬する上官……だったはずなのだが?




 執務室で声を殺してハボックの腹の上、のたうつ大佐を目撃してしまったブレさん(んなトコで
やらんでくださいよ!)と心の中で突っ込みを入れるも、なんとなーく、釈然としないものを感じ
てしまい、大慌て。俺はノーマルだあ!と思いつつも、す、と流れてきたロイたんの視線(ロイた
んは、いっちゃってるので、気がついていませんよ?)にノックアウト。
 簡単だなあ、ブレさん。
 そんなお話(苦笑)


 

 横恋慕
  
                                      
 「ったく、二人揃ってどこ消えたんだよ!ああ」
 お陰で、中尉から捜索命令が出されちまったじゃねーか。
 冷ややかな声で『二人をちゃんと捜してきてくださいね?』なんて言われて見ろ?
 しかも思いっきりべっぴんさんの笑顔付でだ!
 世の中には、怒らせちゃあなんねー人がいると、中尉の笑顔全開の怒りを目にする度に思う。
 大佐の捜索隊として派遣されたハボが、捜索に出かけてから既に一時間が経過している。
 早い時は、五分とたたずに見つけてくるから、今回は二人揃って確信犯だ。
 やさ?
 大佐とハボが、ラブラブなのは俺だって知ってるけどさ。
 せめて勤務時間中は、仕事真面目にやってくんないかなー。
 ここんとこ、中央からの横槍が酷くって通常業務が滞っていたから、憂さを晴らしたい気持
ちはわかるんだけどよ。
 ざくざくと早足で通り過ぎようした、小会議室前。
 目の端を鮮やかなハボの金髪が掠めたような気がして、足を止める。
 一応定時を回ったこの時刻。
 ほとんどの会議室は無人となる。
 勿論小会議室も電気は落とされて、中は真っ暗。
 人の気配もなく、正面の入り口は施錠がなされていた、けれど。
 「なーんか。ここにいる気がする」
 基本的に空きの会議室に鍵はかかっていないのが普通なのだ。
 小会議室と続きの間になっている資料室からこっそりと入り込み、足をしのばせながら、
小会議室の扉へと向かう。
 資料室と小会議室を繋ぐ扉は開け放たれていた。
 すぐに入り込まずに、足をとめ、腰を落とすと聞き耳をたてる。
 「……は…あ……っ…つ」
 微かに聞こえた、人が発する甘い吐息と、水が濡れたような音。
 ちゅぷ、ちゅぷ。
 人並みに性交渉の経験がある俺が、思わず一人赤面してしまった、交接のリズム。

 「……んああっつ……はぼっつ!」
 ……ハボ。
 お前、本望だなあ。
 自分の一番大切にしている人間に、こんな甘えたな声で名前呼んで貰って。
 会った途端に一目惚れしてから、両思いになるには、年単位かかった。
 飲む度に延々愚痴を聞かされたから、きっと事のなれ初めなんて、お前よりよく覚えてるぜ、
俺は。
 どれだけ、お前が大佐を欲しかったか、よおおく知ってる。
 だからってな?
 日々お前ののろけと愚痴聞き役の俺に、何でこんな声を聞かせるんだ。
 まさか、おすそ分けって訳じゃねぇだろうに。
 俺だって婚約者いるしな。
 最近仕事忙しくって、ずっと会ってなくってな。
 ぶっちゃけ、溜まってるんだよ!
 じゃなきゃ、大佐の嬌声聞いた程度で勃起しねーよなぁ。
 最後に彼女の身体を抱いてから、一ヶ月近くは経っているだろうか。
 抜き差しならん状態になった息子を眺めつつ、一人自分にしか聞こえない溜息を漏らす。
 このままこの場所で待ってても埒あたねーってか、シャレにならん。
 一端引いて、トイレで一発抜いて。
 でもってコーヒーでも飲んだ後に、嫌味ったらしくノックでもしてやればいいだろう。
 それまでには、大佐を満足させて、お前もいっとけよ!
 と、足ぐらいしか見えないハボに、びしっとばかりに指を差して、その場を離れようとした、その
瞬間。
 仰け反る大佐の目が、俺を捉えた。
 やっべ!と肩を竦めるが、大佐は何の反応もしない。
 よくよく見れば、瞳は熱で蕩けて、愉悦の涙で潤んでいた。
 俺なんか、その目に映っちゃいなかったんだろう。

 でも、俺は確かに見てしまったのだ。
 敏感な性質だってのは聞いている。
 男同士のSEXってーか、同性同士の交接は孕まない分、その快楽と安堵がより深いって話
もある。
 何より好きあってる者が、抱き合っているのだ。
 イイのはわかる。
 人目を忍んで短い時間で極めるのに慣れた、大佐の俺を移さずに流れた瞳の色は、それ
ほど艶やかで、俺のノーマル嗜好なはずの劣情をそそり、更に。
 アア、俺モアンナ風ニ、大佐、泣カシテェーナァ。
 と、思ってしまったのだ。
 「やっべー。親友と男取り合うって、どんな修羅場よ!」
 実際、ハボを敵に回す覚悟で大佐を口説きにかかったところで、俺に分は1%たりともない。
 ハボをどうにかしたとしても、大佐を押し倒す前に、焔にまかれるのが、オチだ。
 「冷静になれ。溜まってるだけだ。そうさ。そうさ」
 ぐっと拳を握り締めながら、無理矢理大佐の姿を視界から外す。
 代わりに、俺には勿体ねーくらいに器量由で気立ても良い彼女を思い浮かべる。
 いわゆるところのデブ専ってーマニアな嗜好の彼女は、俺の身体も心も大事に構ってくれる
のだ。
 不満は、微塵もない。
 けれど。
 頭のどこかで、大佐の潤んだ瞳に、自分だけを映して見たいなぁ、という野望が。
 ひっそりと芽生えてしまった気がして、一人身体を震わせた。




                                               END




 *ブレダ×ロイ(ハボロイ前提)
  ブレロイを書く時は、どうしてもハボロイ前提になってしまう今日この頃。
  純粋なブレロイは書けないかもしれません。
  行為には及ばず、この話のようにやばい妄想擁き中。
  ……ぐらいがいいのかも?
  でも、ブレさんのぽよぽよ腹の上、騎乗位でロイたんをにゃあにゃあ言わせたい。
  気がしないでもない(苦笑)




             
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