「まっさらなシーツの上に転がしてやりたいトコだが。今はこれが精一杯ですよ?ってーか、
お前。この手の場所、嫌いじゃないよな」
「好きじゃないよぅ」
「嘘付け。だって、ほら」
「やあん!」
クリは指先で剥き出した状態のままで固定して、その下の愛液が滴る泉に唇を寄せる。
「こんなに、濡れてるじゃん」
じゅじゅっと吸い上げる音が、羞恥を煽って耳障りなのだろう。
エリーの拳が懸命に俺の頭を叩いた。
「駄目っつ!音、させないでっつ」
「へぇ。音させなきゃいいんだ。舐めても、吸い上げても?」
わざとらしく音を立てるよりは、ずっと難しいができんことでもない。
ちゅ、ちゅと先程よりはずっと小さな音で、中を穿り返すように舐めては啜る。
「や、ダグっつ。だめぇ…、それっつ、しないで」
「びしょびしょじゃん。気持ちいいんだろうが」
他の女のなんざ、御免だが。
エリーのここなら、幾らでも舐められた。
愛液が甘いとまではいかないが、まずいとも思わない。
水を飲むノリで、毎日啜ってたっていい。
微妙な粘り気と塩気は、エリーの味として俺の舌には、存分に馴染んでいた。
「だって、だってっつ」
後から後から溢れさせるものを吸い上げる度に、クリがぴくぴくと小さな蠢動を繰り返してい
る。
随分と俺好みに仕込んではいるけれど、まだまだ女の成熟には遠いエリーの身体は、中で
イくには時間がかかった。
ましてや、クリを弄って到達する自慰まで教えてあるのだ。
そっちへの愛撫が欲しくて仕方ないのだろう。
長く行き着けない愛撫は、それだけ心地良いが惑乱をも招き寄せる。
「そっちじゃ、上手く、イ…けないんだもん」
うーと、声に不満な色が混じった。
思う通りにしてもいいが、時間はたっぷりある。
どうせ、雨はまだまだ止まない。
止んだとしても、雨でぬかるんだ山道が幾らかは落ち着くまで、ここに滞在しなくてはならな
いのだ。
もっと焦らしてもいいだろうさ。
「んじゃ、自分でしろよ。俺はこっちを可愛がってやるから」
「だぐっつ」
「んな声出しても、駄目。さ、俺がいない時。一人でどうやって自分を慰めるのか見せてく
れよ」
「やあっつ」
「別にいいぜ、嫌でも。こっちで中々いけないのを我慢するのは、エリーだからな」
一度クリでいってしまえば、中での到達は早くなる。
女体の神秘って奴だな。
今日はぜってー、いきっぱなしのエリーを見てやるんだ。
エリーが早く、自分のクリを慰められるように、俺は更に追い討ちをかける。
「あっつ!指っつ」
「んー旨そうに、咥えてるぜ」
一番長い中指を根元まで差し入れる。
膣の上側。
ちょっと指を曲げた場所が、エリーの堪らない所。
「やっつ!やっつ!でちゃう…そこ…でちゃうっつ…らめぇっつ」
俗に言う潮吹きって状態。
お漏らししてるみたいで、すっげえ恥ずかしいんだそうだ。
でも、俺はまだ絶頂を与えるつもりはない。
エリーが潮を吹く寸前で、指の位置をずらしてしまう。
「あんっつ、やっつ」
「まだ、いかせねーよ。エリーが自分の弄るまでは、絶対いかせてやらない」
断言する俺の顔は、喜悦に歪みきっているはずだ。
「……だぐ、のいぢわるっつ……」
「何とでも」
軽く肩を竦めて見せれば、そろそろ我慢の限界がきたのか、エリーの指先が恐る恐る伸び
てくる。
集中できるように、指を抜いてやってから、溢れる愛液を啜るだけに切り替えた。
左手で上手に皮を剥き上げながら、右手の中指の腹で、そっとそっと。
赤く充血した肉粒を撫ぜた。
「あんっつ!」
「すんげー声。しかも、お前。最初っから剥いちまうんだ?」
「さいしょっからじゃないもん。先刻ダグが剥いてくれた、から……する、の」
刺激が強すぎるのだろう、指の動きは緩慢だ。
まだ円を描いているうちは、ぬるい。
「エリー。んなんじゃ何時までたってもいけねーぞ。早く、濃いの飲ませろよ」
「ダグって!時々、すっごく無神経だよねっつ!」
「そっかなぁ。これでも抑えてるんだけどなぁ」
少なくともエリーの快楽優先ってトコ辺りで、もう我ながらすんげーとか思うぜ。
今までの手前勝手なSEXライフを思い浮かべるに付け、愛って素晴しいね!とかよ。
「本当に無神経だったら、そもそもお前。俺とこんなことせんだろう」
「うー」
俺には理解できない錬金術ってヤツで、煙に巻くくらいは容易い。
こう見えてもその筋では結構な実力者…らしいのだ。
「遠慮なく擦れって。俺はここに口をあてるだけにしてやるからな」
「本当……?」
「あんまり焦らすんなら、啜って舐めて中ほじくってやるけど?」
「……頑張る、から。中、弄らないでね?」
「エリー次第だ」
んな、泣きそうな顔しても駄目。
イく瞬間の蜜を、啜ってやろうと決めたから。
「あんまり、じろじろ見ないで……恥ずかしいから」
「黙っててやるから、見るのは許せよ」
「……わかった」
ぴくんとエリーの太股が震えたのを合図に、指腹が上下に動き出した。
最初はゆっくりと、だんだん早く。
「んっつ……ああっつ……」
唇を当てているだけだが俺を受け容れてくれる予定の入り口は、淫らな蠢動を繰り返してい
る。
こうなってくると絶頂が近いのだ。
「ダグっつ……ダグっつ……気持ち…いいっつ……」
俺がいない時。
一人で眠る夜も、こんな風に俺の名前を呼んで。
俺に焦らされているのを妄想しながら自慰をするのかと思ったら、ただでさえいきそうになっ
ているナニが、びくびくと限界を主張した。