「なんで保存車」

 

 好きな車両が引退しているとはいえ、何故ここまで保存・放置車を求めるのか。旅をしながら不思議に思っていた。確かに現地に行くことでその土地の空気感が伝わるので、昔をしのぶには好都合なのだけれど、現役にこだわれと自分に言いながらも、結果的には保存車のウエイトはかなり高い。

 最近わかったことに、宝探し的なゲーム感覚を楽しんでいる自分に気づいた。キーワードを頼りに調査し、聞き込みをし、お目当てのものを探す。これが結構楽しいらしい。もちろん現役を撮るのも楽しいのだけれど、最近は列車を待つことに苦痛を感じたりして、しんどいと思いながら何でやっているのだろうと思うこともある。その点、見つけてスナップして終わりというスタンスは、気楽で今の自分にあっているのかも知れない。スナップに徹する分、写真の出来はどんどん低下していくようであるが・・・。

 そんなことで見たい保存車にもかなり会うことが出来た。今後は海外をのぞくと南大東島まで行くのか、行かないのかと言うことになるなと思う。形骸と化した車両はとても悲しく、空しい。しかし、朽ちていく美しさがあるのも事実である。

 

 

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