「鉄道書籍と本屋」

 

 昔は立ち読みですませていた書籍も、最近では手に入れてじっくり読んでみたいと思うようになってきた。よく行く書店はやはり神田神保町にあるSHOSEN GRANDEある。最新の雑誌が通常21日発刊なのに、何故か18日位から店頭に並ぶので、知っている人で18日〜20日は混雑するし、交通関連の品揃えは見事なものである。しかし学生時代からお気に入りで通ったこの書店も、近年は立ち読みけん制に意欲を燃やすおやじ職員の出現で、メチャクチャイメージダウンしてしまい、よっぽどの事がない限り、立ち読みした後、他の書店にて購入したりする。それほど失礼なのである。確かに、買いもしない書籍を乱暴に扱う者、立ち読みに専念する者が他のコーナーよりも多いような気がする、しかし、あそこまでやるというのはユーザーとしては行き過ぎであると思う。穴場的な所としてはイカロス出版が神楽坂に出した店舗が上に匹敵する品揃えでOPENしている。残念なのは近くに車を止めにくいことで、立地的なこともあり、この周辺に出入りする者でないと気軽には立ち寄れない。神保町ではSHOSENになければ三省堂や私であれば東京堂でも行こうかということが出来るのだが、神楽坂ではそれが出来ないのが残念であったりする。

 問題はバックナンバーや廃刊になっている書籍の入手である。始めは神田の神保町に足を運んでいたのだが、あそこの相場は高く、初版というだけでほこりをかぶったボロボロの本にものすごい値段をつけている書店もあり、そういう書店はのぞいてみることも少ない。それでも昔ちょっと立ち読みした書籍など、気になってもう一度じっくり読んでみたい書籍があり、それが全国古本屋マップを入手したのがきっかけで、地方の古本屋行脚が始まった。近年フランチャイズ展開して増殖している「BOOK OFF」は、見かければ立ち寄り驚くほどの店舗数をこなしたが、最近は値段の相場も高めに落ち着いてきてしまい、激安感のあるものが減ってしまったし、あまり鉄道には力が入っていないので、品数も少ない。それだからこそ昭和30〜40年代の鉄道ファンを2冊¥100円で販売してくれたりしたのであろうが・・・。大阪の日本橋には鉄道中心の古本屋があると聞いて行ってみたが、すでに記憶がないくらい安くはなかったようだ。この手の物はやはり足繁く通って、気長に待つしかないようである。そんな店が池袋・川越・荻窪あたりに存在する。先日昭和41年の頸城鉄道コッペルファイナルランの記事の載った「鉄道ファン」を¥300で買い求め、喜々として帰ってきた。こんな事も同好のよしみでしか、理解してもらえないことであろうが・・・。今探しているのが、「若き血に燃えるもの 1」でどなたか定価以下で譲っていただけないだろうか。それから「自転車に追い抜かれたコッペルたち」「日本軽便鉄道」というやつも見てみたいのであるがこちらはなお難しい。

 それにしても書籍の重量というのはバカにならない。そんなこんなで買い集めた書籍が、処分できない性格も合って相当たまってしまった。購入4年で家が傾いてきている。そろそろ本気で整理を始めねばと思っている今日このごろである。

 

 

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