立山砂防軌道

 リクエストをいただいておりました立山砂防軌道につきましては、UPが遅れていた理由に、私自身が終点の「水谷」まで到達していなかったことにありました。このため、久方振りに立山を目指し、初訪問から現在までをまとめて御紹介する考えでおりましたが、訪問した現地の状況がずいぶん変わってきている事を知らされ、延期せざるえないという結論に達しました。

(昔を知る人ならびっくりの変わりよう。線路も車庫の位置もまったく変わってしまった。)

 とにかく千寿ヶ原の軌道事務所周辺の変わりようには驚かされます。「立山カルデラ博物館」なるものが併設され、事務所自体もモダンで近代的な美しいビルに変わっておりました。まずは構内の撮影でもと、事務所に来意を告げると、職員は困惑した表情で、職員間であれこれ「どこの許可が必要だろう。」なんて、議論になってしまいました。暫くしたのち軌道責任者なる人が現れ、現状の説明が始まりました。要約すると、「博物館が出来、この入館者への特典として、抽選制で軌道の見学ツーアーを開始したところ、上からの軌道の保安上の指示がとても厳しくなった。このため2年くらい前から軌道内には一切立入禁止という方針をとっており。無断で入るものを見つけた場合には、厳重注意の上、即刻下山してもらっているとのこと。(人によっては、かなり怒られ、始末書を書かされているらしい・・・。)千寿ヶ原の構内においても、軌道内は撮影厳禁。見学者用に設けられたホームのスペースからのみ、撮影を許可している。」というものでありました。軌道を知っている方ならわかると思いますが、当然と言えば当然。なるべくしてなった。という感じでありましょうか。ナローファンにとって最後のユートピアとなるはずであったこの軌道ですが、しばらく来ない間に、思いもよらぬ方向へと変わりつつあるようです。

 このようなわけで、軌道が立入禁止となっている以上、詳細をお知らせすることは、軌道内への無許可での安易な入山をあおりかねないのではと言う理由で、画像のUPにつきましては様子を見させていただくことにしました。申し訳ありませんが、ご理解下さいます様、よろしくお願いいたします。

(写真はわずかな許可範囲から撮れるカットです。)

 

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