「名鉄850系」 

 

 

 

 「なまず」こと850形とは、たった一度の出会いであった。憧れていたものの運用が皆目分からなかった。意を決して鳴海検車区に電話をかけ本日の運用を聞いた。怒鳴られると思ったが、忙しそうながらも教えてくれた。ところが読まれる駅名が全然理解できない。一体どこをどう動くのか、複雑怪奇な運用には本当にまいった。聞き取れる言葉をメモし、後から路線図を見ながら解読した。

 かくして850形は予定通り現れた。興奮した。カラーはこのたった1枚。そして後にも先にも850形とはこの日限り、2度と会うことはなかったのである。

(2002-1記)

 

 

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