「 西武鉄道E44」

 

 

 この機関車は最後の西武の輸入電機となったため、最終運用まで追いかけた。大好きであった還暦トリオが引退し、ついにこの1両となってしまうといよいよという感じになったが、なにか残念は残念なのだが、良くここまで生きていてくれたという思いの方が強くなっていた。最終日は特にセレモニーもなく、いつものように工臨の運用を追えて静かに幕を引いた。マヤ検となると必ずE43と組んで使用されていたため、秩父線でもとらえることが出来た。マヤ検では何故E52ではだめなのかとリクエストしたことがあったが、「検測には本当は振動の少ない電車が良いのだが、それができないため小形で同形のいるこの機関車を使用している。」と説明され、なるほどと思ったことがある。

 

 

 輸入電機がそろっていた頃は、数も多いのであたるチャンスが多く、がっかりしたこともあったのだが、いま思えば全てが懐かしい思い出である。足繁く通った所沢車両管理所は今はなく、多くの機関車とともに記憶のかなたに消えてしまった。

 

 

 

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