「栗原電鉄のED20」

 

 

 もとナロー用の機関車だけあって面白い機関車であった。小柄な車体に大きなパンタ。何としてでも撮りたいと思ったが、工臨の情報はなかなか入らず、とうとうだめかと思っていた折、昇圧前のラストランが組まれ、辛くも撮影することが出来た。冬場のいかめしいスノープロー姿も是非とも記録したかったが、今となっては撮れただけでも幸せであった。

 

 

 今では機関車どころか電車もない。皮肉なことに木造の貨車だけが今も残り現役でいる。不思議な運命の糸が見えるようである。幸い機関車は保存され、生き残りをかけた栗原の運命を静かに見守っているようだ。

 

 

 

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