2002年11月、成田から友部へ向かう行程。「常陸小川のDD901を見に行かなくては・・・。」昨年10月の鉄道記念日に、見違えるほどきれいに塗り直された同機だったが、他のイベントを回っているうちに訪れる機会をなくしてしまっていた。
古い木造倉庫の向こうに901の車体が見える。変わらずそこに居ることを確認し安堵の気持ちとともに撮影を開始する。各所に錆が出始めている。塗り直した当時の輝きは既に失われていた。
プレートは反対面のみ、ダミーと思われる。台枠の白がオリジナルと違うのが気になる。もう少し細いラインの方がよい気がする。残っていさえすればいつか復活のチャンスも皆無ではない。しかし、この鉄道収入の要であったジェット燃料輸送が終了し、鉄道自体の存続が論議されている現状では、本線につながるこの場所も安住の地とは言えないのかもしれない。