「歴史と軌道と小説と」

 

 

 歴史は幕末期が好きだがドラマや小説を見聞きするくらいで、その知識は限りなく浅い。撮影地で知り合ったO氏は私よりも遙かに歴史に精通しており、撮影の移動中、歴史談義に話が及んだ。彼はよく勉強しており、自分自身の勉強不足を感じた。しかし興味ある世界を語り合える楽しさというのは素敵なことで、移動の間仮眠することも惜しまれるくらいに語り合ったものだ。旅をすると思うことは、鉄道撮影に偏っているが、訪ね歩く街には歴史にちなんだ旧跡も多く、知らぬまま通り過ぎてゆく街の何と多いことかと言うことだった。年齢を重ね、忙しない旅にも体力が追いつかなくなってきた。もう少しじっくりと訪ね歩く街が歩んだ歴史を紐解き、深く掘り下げられたらこのHPにも厚みが出るんじゃないかと思っている。そんな新たな試みの第一歩である。

 

 

 

2009.6.4記

田原坂

 

 

 

 

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