駒形石灰工業のKATO

 

 

東武の電車が葛生駅に到着する直前に、この専用線の

積み込みホームが見えたそうです。廃止はずいぶん前

であったのですが、その後も会社の敷地に仲よく並ん

で置いてありました。10年ほど前この機関車の1両は

埼玉県鳩山町に保存さたことを新聞で知りました。

もう1両は今でも葛生町に置いてあると聞いておりま

す。私自身この専用線の生きている時代は知らず、

わずかな雑誌の紹介記事でしか、その姿を知らない

のですが、この廃車体を眺めながら自分の生まれの

遅さを口惜しく思っていたのを思い出します。  

しかし実はその葛生町の奥において、まだ現役の

KATOが動いていることはこのとき全く知らなかっ

た訳ですから、つくづく葛生というのは懐の深い街

であるなぁ〜と感じております。もしかしてあの街

のどこかでまだ何かいたりするのでしょうか・・・。

 

JTB発刊の「全国軽便鉄道」という本に、この駒形石灰の

現役時代のカラーが載っております。撮影が昭和48年。

私が10歳ということになります。

手の届きそうな過去。返す返すも残念でなりません。

 

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