113系・「白い砂」運転 

 

 

 「ホントは俺カマ好きなのに、何で電車ばかり撮ってンだろ・・・。」そんな疑問を感じながら、今日は始発に乗って千葉まできていた。113系「白い砂」はガキの頃、なめてかかって撮らなかった電車だ。外房回りが「白い砂」で、内房線回りが「青い海」だったか。「当時は長編成だったが、今回は6両、短い。それでも新京成と銚子のついでなら悪くない。これだけのために来るわけないのだから。ラッキーだな・・・。」

そんな感じで軽く考えていた。ところがである、これが思いもかけない展開となってゆく。

 

 

 

 

 

 

 

 「ファンは多いだろうけど市川か八幡あたりで軽く順光で決めて。」なんて現地に着いたら光線はサイドに回っておらず愕然。急遽ロケハンを開始して反対側から撮れるところを探す。あたりを付けたところにギリギリで間に合うものの、光線は正面がち。直線だし何か中途半端なものを撮ってしまったなと気分は良くなかった。

 

 

 

 

 

 もう来ないと思っていたが、仕事の繁忙期で徹夜になりそうだった週末。予感がしてカメラを軽く入れておいたら、案の定徹夜に。

この前買った「青春18切符」使ってと思っていたら、その切符を入れるのを見事に忘れる。あの切符中途半端なサイズで、財布に入れると折れてしまうということで出していたのだ。まったく何に文句を付ければよいものか、やり場のないイライラ。最近脳の老化が激しく、常にこんな感じ。よかれと思って他の場所にしまえば、その場所を忘れてしまい。また大捜索。こんな日々の連続に、我ながらふがいなく、情けない。結局このまま帰るのも何だなと、ホリデーパスと言うやつを初めて買って電車に乗る。都内を6:00に出たから余裕と時刻も調べなかったら、目的地の東浪良には接続が悪くてたどり着けないことが判明する。新茂原までロケハンしながら行くものの、ポイントがない。行けるのは上総一ノ宮まで、数駅だ。不安を感じちょうど交換できた上りに飛び乗り引き返す。「仕方ない。先ほど本納の手前に少し撮れそうなところがあった。あそこへ行こう。」と足を向けたものの、光線はかろうじてあたる程度、湘南色で揃った10連が来るものの、さえない仕上がりだった。

 

 

 

 

 

 続いて本命がやってくる。マークに光が当たってないし、切り位置が早すぎて後ろの電柱が隠せていない。「全然ダメだな・・・。」徹夜明けでここまで来て、落胆は激しかった。「一体何やッてんだろうな。オレ。」

 帰ってから運転期間を調べてみると、明日の運転が本年の最後。東浪良までは、始発で行けば何とか間に合うことがわかった。115系1本撮るために始発で往復。489系だったらまだしも、まったく信じられない所業だ。家でゴロゴロして居たかったから、全然自信もなく、深夜に目が覚めて、再び目が覚めるとまもなく家を出なければならない時間だった。「めんどくさい・・・。」これはだいたい出なくなるときの信号。ところが失敗した昨日の情けない写真が頭に浮かぶ。「やっぱり行こう。」跳ね起きてカバンに機材を詰め込んだ。最近お気に入りのステンレスの水筒2本と、I-Pod。三脚は両手がふさがるのでやめてしまった。

 東浪良には定刻に着いた。駅脇の森ではヒグラシが鳴いていて心地よい。自分はこのヒグラシの音が大好きで、つねづねこんな空間に住みたいと思っている。自分の家にも一度ヒグラシが迷い込んで鳴き出したことがあったが、それっきりだった。最近気が付くとセミの鳴き声が聞こえてないことに気づく、それは自分が変わってしまったことなのか、ガキの頃はセミのうるさい鳴き声で目が覚めたものだったが・・・。駅から徒歩15分ほど。撮影ポイントは人で溢れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マーク主体の築堤上のポイントはすでにいっぱい。その下からも悪くなかったので、寄ってみた。ちょっと右下スカートが切れすぎたか。とりあえず、昨日までのカットよりは断然良くて、まずまずというところか。他は鬼瓦みたいな特急と209系が来ただけ。滞在1時間ほどで折り返した。10:52にのって、市川で新型NEXとEF65を撮影して、13:00すぎ無事帰宅した。

 

 

 

 

 

(2010年8月8日撮影)

 

 

 

 

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