GOOD-BY 169系 

 

 

 

 発車時間は刻々と迫り5分前。アウトカーブを見つけ、ここに決める。ここからは撮りたいと思っていた9連だ。追加される編成がしなの鉄道色なのは残念だけれど、遙か彼方に失った風景を再度撮らせてもらえるのだから、これ以上のことは贅沢というものなんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

  アウトカーブ好きだね〜。探しまくった甲斐あって、バックもうるさいものの何とか撮影できました。さらに平原まで追いかけてあと2発と思っていたのですが、高速を使わなかったので、渋滞気味の道路でのろのろと進み、平原入線は撮れず、発車を狙うことに。 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝のロケハンでここで撮りたいと来てみたが、使いたいレンズが上手く合わない。光線も結構いけるかと思っていたが、ほぼ逆光。相変わらず太陽の動きを読み切れません。お客さんもいっぱい乗っていて去りゆく姿を目に焼きつけました。これで本日の撮影終了と思いましたが、何やら珍しく良いお天気なもので、16:20発の最終も撮りたくなりました。2時間待つことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 返しもロープをよけてアップで撮りたかったのですが、予定したポイントが思ったほど光がまっわってくれず、サイドがしんどいのでポイント変更。無難な陸橋からの撮影にした。しなの色のオリジナル塗装53編成には大きなマークが。自社オリジナル塗装を先頭に錦を飾らせる辺り、なかなか憎いですな。(と、勝手に思っている。)最近私鉄の塗装がJRのリバイバルが氾濫してしまい、オリジナリティーが薄れて残念に思っているので、不評かもしれないけど、私はこういうのも悪くないなと思うことにしました。

 

 

 

 

 

 

 

  

 169系の塗装を見るとき、オリジナルの塗り分けの秀逸さをつくづく感じます。あの正面の緑の帯が、車体に与える重厚感。以後、いろんな塗装をこの車両は各地でまといましたが、オリジナルを越えたものはないと思われ、その素晴らしさにほれぼれします。6連以上で撮影できるのはこれが最後でしょうか。キハ181が消え、489系、今度は169系。大好きな名車がどんどん消えていきます。引退間際に慌てて撮っても、付け焼き刃にしかすぎず、それでも行動を起こせたかどうかで気持ちの整理も変わります。残る583系・381系も時間との戦い。チャンスをものにしたいですね。

 撮影終了。佐久から下仁田〜東松山〜坂戸と帰り。古本屋をのぞきながら帰宅。風呂にはいるとそのまま寝入ってしまいました。今日はのんびり1日読書とかしたいものだと、午前中だけHP更新にあてて見ようと思いました。歳をとるごとに時間の加速が凄い。朝起きたと思ったら、さしたる事もしていないのにもう夕方だ。昨日の一日もすでに幻のようだ。そんな中で、あのオレンジと緑の印象だけが瞼にしっかり焼き付いている。それが名車の証なのかもしれない。3連ではやっぱり物足りないので、ここでひとまずさようなら。また会う日まで。

 

 

 (2015.4.28撮影) 

 

 

 

 

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