GOOD-BY EF55 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 2009年1月16日、明日のさよなら列車は上野発となっていた。上野駅への回送はEF641001のエスコートで行われ、EF641001も原色に戻る話があったので、たまにはちゃんと撮りたいと思って出かけた。EF55の引退はTVでも報道されていたこともあり、この特異な姿の機関車引退は買い物途中のおばちゃん達も興味があるらしく、しきりに話しかけてくる、通過が間もないとわかると、一緒になって見送って、携帯カメラでその姿を収めていた。

 さて翌日はどこでと思ったが、天気も良いので、車体全部を入れたカットを、更によい条件で残したいと思った。それで同じポイントにて再チャレンジすることにした。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 やはり晴れた光線の元での、この旧型機関車の茶色い輝きは絶妙なものとなる。見事に止まったサイドビューは感激するほどに、普通の編成写真では覚えない感動があり、いつまでもその美しいデザインにみとれてしまった。いつもの編成写真では見られないEF55の伸びやかな車体。ゴハチとともに是非とも押さえておきたいアングルだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 返しは懲りずにアップを狙う。場所を変えて狙うものの、ここにも架線の影が・・・。大丈夫かと思った車体下の欄干も、意外にうるさい。詰めの甘さが露呈する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2009年1月18日。さよならイベントも最終日。もういいかなとも思ったが、今回も意外なことに腰が上がった。あとは斜め上からの流し撮りが残っていた。このため敬遠していた有名ポイントにむかう。山のようなファンに混じって列車を待つ。雪山がきれいに出ていて、定番カットにしようかと迷ったが、ここまできて月並み1カット増やしたところで、他の人と同じようなカットではつまらないと、やっぱり流しに固執する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レンズは微妙に合わない。ズームにしようかと思ったが、何となく少しでもクリアに撮りたい気分だったので単体85@をつけた。やはり迫力不足であったと思った。これで撮影は終了した。返しもぶら下がってくるだけだったので、帰宅することにした。

 これで本当に最後なんだろうか。そう思いながら高速を自宅に向かって駈けた。EF5861につづいてEF551の引退。結局自分は撮りたい姿をどれほど残せたんだろうか。何か全然撮れてない自分になさけなさがこみ上げる。こんな事の繰り返し、反省しても反省しても、まとめられない中途半端な写真だけが残ってゆく。

 それでも好きだった。旧型電機が大好きだった。

 さようなら、EF55。

 

 

 

 

 

 

MENUへ