声/無用な対立を回避するために/北九州市 鈴田 渉/(大学院生、32歳)
先ごろ、沖縄市議会は住民団体が直接請求した泡瀬干潟埋め立ての是非を問う住民投票条例案を大差で否決した。昨年にも、同様の条例案を市議会は否決している。その意味では、与党・市当局は是が非でも事業を推進したいのだろう。
環境保護か開発か地域振興も絡んで軽々には論じられないが、今回の市長・与党の態度は事業推進ありきで民意というものをくみとろうとしてない。おそらく、今後も住民投票実現に向けた取り組みの運動が展開されると思われる。
私は住民投票を実施することが議会制民主主義の無視につながるとは思わない。憲法では地方自治に関して、直接民主制も採用されている。無用な市民間の対立をあおりかねない事態を回避するためにも住民投票によって決着を図るべきではないだろうか。その方が沖縄市民をはじめ、沖縄市にとってもより良い選択であると私は考える。 |