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  2002年 2月21日 朝刊 26面
金武町億首川流域89f/鳥獣保護区に/県自然保全審/事業計画を了承

 県自然環境保全審議会(会長・新城和治元琉球大教授)は十九日、県庁で会合を開き、第九次鳥獣保護事業計画(二〇〇二―〇六年度)を了承した。計画では金武町の億首川下流域八十九fを新たに鳥獣保護区に設定するほか、本島北部における保護区拡大について検討する。審議会は三月上旬、知事に答申する。
 田芋畑や水田が広がる億首川下流域は、シギ・チドリ類の重要な渡来地。計画では〇三年度に保護区を設定する。やんばるの既設保護区については「面積が狭い上、飛び地状のため、野生鳥獣の保護繁殖を図るには不十分な状態」として拡大を検討する。
 また県設の保護区のうち、アカアシシギなどが飛来する名蔵(網張)、ダイトウオオコウモリなどが生息する北大東と南大東、ノグチゲラやヤンバルクイナなどの代表的な生息地である与那覇岳は、国設への格上げが決まっている。
 埋め立て計画で揺れる泡瀬干潟については、沖縄野鳥の会などから鳥獣保護区の指定を求める意見があったが、「すでに埋め立て許可が下りている」(県自然保護課)などの理由で事業計画案に盛り込まれなかった。
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