泡瀬干潟/藻場移植実験中止を/守る会が国に要請/「目的に反し環境破壊」
泡瀬干潟を守る連絡会(内間秀太郎、藤井晴彦共同代表)は七日、中城湾港泡瀬沖合埋め立て事業の海草藻場移植実験が環境を破壊しているとして、沖縄総合事務局に実験の中止を要請した。県には、独自の調査を行い、国に対して中止を勧告するよう要請した。
総合事務局で内間代表らは、枯死状態の移植先、作業船のいかりやスクリューで傷ついたサンゴと海草藻場の共生地を写真などで説明。「環境の保全を目的としている実験が目的に反し、新たな環境破壊になっている」として中止を求めた。
さらに(1)実験計画の手順や目的などの全体像を明らかにし、結果を公表すること(2)環境監視検討委員会との合同調査―などを要望。「一緒に調査し、県民が納得できるデータを出してほしい」と主張した。
対応した坂井功港湾計画課長は「できるだけ環境には配慮している。即答はできないが、いろいろな方から意見を聴きながら行っていきたい。検討したい」と述べるにとどまった。
県では石垣英治自然保護課長が「自然に手を加えることなので多少のかく乱は予想していた。場所に応じてどう定着するのか、一定程度見ていく必要がある」と答えた。 |