泡瀬埋め立て/藻移植実験は順調/ワーキンググループ視察/2、3ヵ月後に結論
【沖縄】中城湾港泡瀬沖合埋め立て事業で、環境監視検討委員会の海藻草類移植・保全ワーキンググループ(委員長・野呂忠秀鹿児島大学水産学部教授)は六日、泡瀬沖合で沖縄総合事務局が進めている海草・藻場移植実験の現場を視察、同局中城湾出張所で会合を開いた。会合では引き続き監視を続けることを確認。野呂委員長は「一定の成果を得ている。実験は順調」との認識を示し、結果は二、三カ月後との見通しを明らかにした。
ワーキンググループは同日午前、実験現場の海中にもぐって藻の状況を調査。野呂委員長は「移植した藻は枯れている部分もあるが、予想以上に根づいている。だが、もう少し時間をかけて観察する必要がある」と話した。その後の会合で、事業の着工時期は議題に上がらなかったが、総合事務局は「専門の委員の意見を聞いて総合的に判断したい」と話している。
また、一行は沖縄市漁港内にある、絶滅危ぐ種の藻類「クビレミドロ」の室内移植実験室も視察。発芽の状況を見て野呂委員長は「問題はあるがおおむねうまくいっている」と語った。次回の環境監視検討委員会の日程は未定。 |