琉球新報社ホームページ

琉球新報購読受付
新聞記事トップ

泡瀬の干潟トップ
  2002年 1月20日 朝刊 5面
声/豊かな干潟を守ろう/勝連町 野島 雅安/(警備員、62歳)

 一月四日から今年のウオーキングを開始した。泡瀬の海岸沿線に位置する県立総合運動公園は格好のウオーキングコースであり、毎日大勢の人たちが思い思いのウオーキングを楽しんでいる。緑に囲まれた林の中は一層冷たさを感じさせる場所であり、夏ともなれば、涼を求めるところでもある。
 ウオーキングの途中、プールサイドの湿地帯で一羽の紅色フラミンゴを見かけた。ピンク色をした鮮やかなきれいな大型の鳥である。泡瀬干潟の豊かさを見る思いがした。
 中城湾港のしゅんせつに伴う土砂などの捨て場として泡瀬干潟が埋め立てられ、貴重な干潟が失われていく。実に情けない話である。沖縄市民の大半が反対する気持ちが分かるような気がする。自然に親しみ、野鳥の観察場所としての干潟。地元住民や近隣町村住民の憩いの場所としての潮干狩りのできる唯一の干潟は、守ってほしい。自然の産物は、人々にとって偉大な財産であることを理解してほしいと思う。
  関連情報