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泡瀬の干潟トップ
  2001年 9月 7日 朝刊 2面
自然環境保全を強調/超党派の国会議員/県内の公共事業批判

 衆参両院の野党議員でつくる「公共事業チェック議員の会」(会長・中村敦夫参院議員=無所属)の沖縄視察団が六日夕、三日間の日程を終えて県庁内で記者会見し、中村会長は「公共事業推進者の意見からは、財政赤字など日本経済の破局的状況に危機感が全く感じられなかった」と述べ、沖縄での公共事業の在り方を批判した。
 さらに「開発による経済成長を神話のように信じている。沖縄の財産は自然であり、このままでは将来ぺんぺん草も生えない孤島になってしまう」と、自然環境の保全に留意すべきと主張した。
 視察は国会議員十三人が参加。新石垣空港建設地、泡瀬干潟と佐敷干潟の埋め立て地、名護市の普天間飛行場代替基地の建設予定地を訪ねた。東門美津子衆院議員(社民)と島袋宗康参院議員(無所属)も加わった。
 代替基地問題では保坂展人衆院議員(社民)がジュゴンの保護問題に触れ「造るべきではない。国会で徹底議論したい」と強調。泡瀬問題では佐々木憲昭衆院議員(共産)が、経営が困難視されるホテルの建設計画を批判し「干潟は世界的にも貴重な財産だ」と埋め立てに反対した。 
  関連情報  (リアルプレーヤー動画にて視聴できます。)
沖縄テレビ OTVニュース「国会議員 泡瀬干潟埋立事業チェック」(動画)
琉球朝日放送 ステーションQ「泡瀬埋立て国会議員が視察」(動画)