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2001年 9月 6日 朝刊 31面 |
「埋め立て中止を」/超党派国会議員泡瀬干潟を視察/「空想的」と批判
【沖縄】超党派国会議員約百人で全国の「無駄な公共事業」をなくす活動に取り組む「公共事業チェックの会」の中村敦夫会長(参議院議員)はじめメンバーら十三人は五日午後、東部海浜開発埋め立て計画のある沖縄市の泡瀬干潟を視察した。中村会長は「このような貴重な干潟を埋め立ててはいけない。事業は廃止すべきだ」と強調。今後、泡瀬干潟を全国、世界の財産として国会活動を中心に保全を訴え、事業廃止に向けて精力的に取り組む考えを示した。
同会は、事業の採算性や環境保全を主な焦点に、メンバーが加入している国会の各種委員会での質問による追及、担当大臣への質問主意書提出、「隠された事実」を報道機関に公表するなどの活動を活発に行う方針だ。
中村会長は「計画はバブル期の発想に基づき空想的だ。日本経済が厳しい中、新たにリゾートホテルを建てて採算は本当に取れるのか。失敗したら県民負担は大きい」と疑問を投げ掛けた。その上で「産業展開は知恵を出せば何とかなる。だが貴重な自然の干潟は二度と戻らない」と話した。
同会の視察は今回で二度目。一行は六日、名護市辺野古の米軍普天間飛行場代替予定地を視察する。 |
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