工事再開の判断出ず/泡瀬埋め立て環境検討委/藻場移植実験は順調
中城湾港泡瀬埋め立て事業の環境監視・検討委員会(委員長・真栄城守定琉大教授)が二十五日、那覇市の青年会館で開かれた。第三回会合では機械による海草藻場移植の実験が順調に進んでいることが報告されたが、中断している工事再開の゛判断゛になる見解は特に出なかった。
前回会合で、沖縄総合事務局は「委員会の結果を踏まえ、埋め立て事業の着手を総合的に判断する」との考え方を示していた。
終了後の記者会見で、総合事務局は「移植について個別の課題は残っているが、基本的に順調に進んでいる。もう少し時間を見て確認したい」とし、事業再開のめどについては「それ以外の状況を踏まえて再開するかどうかを判断する」と語った。移植実験は一月下旬まで行われ、次回は実験終了後に開かれる。
委員会では「残った干潟がどうなるかが住民が一番知りたいこと。シミュレーションを実施し、最悪、最良の場合を説明するなど大局を示す時期に来ているのではないか」との意見が出た。 |