泡瀬沖合埋め立て/住民投票で民意聞け/大型ホテル誘致は非現実的/新崎康浩/FMチャンプラ社長
―埋め立て計画をどうみるか、提言を。
「計画策定から十四年が過ぎ、現在、賛否で住民が二分している中、住民投票をして市民の意見を聞くべきだ。大型ホテルを誘致するには今となっては現実性に乏しい。埋め立てよりも泡瀬の平たんな地形を生かした福祉の街づくりを進めたらどうか。お年寄りや車いすの人々が利用しやすく道路や施設を整備する方がよい。泡瀬干潟に全国から車いすの人々のツアーも誘致できよう。埋め立て費用を障害者用のドアに改良する際の補助や特別措置に充て、住みやすい街をアピールすれば人は集まり活性化する」
―市全体の街づくりで泡瀬をどう見るか。
「泡瀬は朝から昼の街で、ジョギングなどスポーツ、保養に最適。北谷はサンセットの街、コザは夜の街。それぞれの特色を生かし、道路網の整備や路面電車を敷設するなどして、人の流れを起こすことが大切。祭りの在り方も変え、泡瀬、コザ十字路、胡屋十字路でテーマを決め、各会場にバスを走らせる工夫が必要だ」
―推進、反対両派の運動に意見や要望は。
「推進署名は厳しいノルマが課され゛踏み絵゛状態。市民の本意は測れていない。反対派は干潟を生かした地域の活性化を提言するなど埋め立ての代替案を提示すべきだろう。推進派も一度立ち止まり、活性化につながる土地利用見直し案を議論すべきだ。非現実的な埋め立てで建設業者だけ潤う計画よりも、比謝川の河川工事を徹底し、建設業者も市民も喜ぶ事業を優先させた方がよい。これらについて討論会やフォーラムを開き、両派が向き合い、真しに議論する場をつくるべきだ」 |