環境保全を注視/環境省
【東京】環境省の小林光自然環境局長は二十八日の参院沖縄・北方問題特別委員会で、中城湾港泡瀬干潟の埋め立て計画について「一九九五年十一月の港湾計画の変更の際に、環境保全に配慮するように意見を申し上げている。事業者が十分配慮し、着実に実施されるよう注視したい」との考えを示した。
小泉親司氏(共産)が「環境省はことし十月に泡瀬干潟を重要湿地に選定したが、政府は他方で埋め立て計画を進めるのは矛盾している」と指摘し、環境省の対応をただした。小林局長は重要湿地選定について「湿地保全施策の基礎的な資料にしたいことと、開発計画に関して事業者に配慮をお願いしたい」と二つの観点があると説明する一方、「法的拘束力を持つものではない」と述べた。 |