泡瀬干潟守る会/藻場移植実験の中止を/二重の自然破壊と指摘
中城湾港泡瀬地区埋め立て事業の海草藻場移植実験について、泡瀬干潟を守る連絡会(内間秀太郎、藤井晴彦共同代表)は二十七日、県庁で記者会見し「実験と言うにはあまりにお粗末。これ以上、泡瀬の海を殺さないでほしい」などと、あらためて実験の中止を訴えた。
連絡会は二十五日、泡瀬沖の西防波堤近くにある移植先二カ所を調査した。実験はすでに繁茂している海草藻場の上に機械で掘り出した移植片を乗せ、二重の自然破壊を招いていると指摘。
潮流で砂が流出して海草の地下茎が現れ、枯れ草が漂っている状況を、ビデオを交えて説明した。防波堤西側の移植先はマリーナの航路として、しゅんせつが計画されているという。
内間代表は「移植先は相当濁っている。海草もサンゴも死にかけている。破壊がこれだけ進むと、実験の意味が問われる」と異議を唱えた。
連絡会は、近く環境監視・検討委員会に調査結果を伝え、国や県に実験と埋め立て事業の中止を再度要請することにしている。 |