泡瀬埋め立て/7万人の賛成署名を/推進派決起大会に800人/「非常事態」と危機感/沖縄市
【沖縄】中城湾港泡瀬沖合埋め立て事業の早期着工を求める「美ら島を創る市民の会」(比屋根清一会長)は二十二日夜、沖縄市の泡瀬公民館で工事再開総決起大会を開催し、約八百人が参加した。主催者らは全国的な公共事業見直しの流れに触れ、「流れると二度と戻らない」「現在は非常事態だ」と危機感を示し、着工実現のため十一月末までに市民の半数を超える七万人の署名を達成しようと強く訴えかけた。
会場には幅広い世代の参加者が詰め掛け、商工会議所や婦人連合会、青年団協議会、老人クラブ連合会など市内の各種団体の代表が決意表明を行うたびに大きな拍手でこたえた。
あいさつで比屋根会長は「この事業はストップすると二度と戻ってこない。市にとって千載一遇のチャンスであることを認識しないとならない」と事業の重要性を強調した。
仲宗根正和市長は「事業の実現を公約に掲げ当選した。いろいろな意見があるが足踏みしている場合ではない」と訴えた。さらに「行政の力だけではとても乗り越えられない」とし、切々と署名への協力を求めた。
また、嘉数知賢防衛政務官は、尾身幸次沖縄担当相が着工の判断に沖縄市民七万人の署名を求めていることを明かし、「大臣が決断するには絶対条件だ」と会場に呼び掛けた。
市内の青年団を代表し、あいさつした奥間政和市青年団協議会会長が「若者が共に働ける職場がどうしても必要だ」と訴えると、前列に陣取った推進派市議団から「よしっ」と声が上がった。同会によると、二十日までに市内三万五千、市外六万の署名が集まった。 |