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  2001年11月20日 朝刊 2面
問われる経済効果/泡瀬干潟埋め立て問題/賛否両論の主張比較/推進側/見直し側

干潟の保全

推進側
 約200b沖合に展開する出島方式で約82%の干潟が残るばかりか、人工干潟や野鳥園も整備される。自然環境と共生する開発だ。

見直し側
 埋め立てが5分の1でも、残される場所に大きな影響をもたらし、自然が破壊される。干潟の豊富な生物を生活の糧にしている人が犠牲になる。


経済効果

推進側
 中部圏全体の経済活性化につながり雇用の場が確保される。市民ビーチもでき地域住民の交流の場も創造され、さまざまな効果が期待できる。

見直し側
 土地売却ができないために市民負担が大きくなるばかりか、土地利用が進まないので雇用効果もゼロ。地元業者への恩恵は少ない。


環境アセス

推進側
 法令に基づいた適正な環境アセス。各種調査の準備書や評価書などの公告・縦覧や住民説明会を催し環境対策に住民意見が反映されている。

見直し側
 中城湾港のしゅんせつの藻場移植への影響が考慮されず、渡り鳥のルートの調査もなされていない。自然破壊につながる事業だ。


市民合意

推進側
 合意は十分。市内の主要団体を網羅し推進してきた。過去、市議会で全会一致で推進を決議し市民総決起大会で市民総意の熱意を発信した。

見直し側
 事業内容を知らない人が多い。リゾートホテルの誘致は絶望的。自然保護は十分でなく、計画はずさんで、市民の合意はまったく得られない。
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