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  2001年11月16日 朝刊 27面
「藻場移植は環境を破壊」/2県議が実験を疑問視/泡瀬干潟

 【沖縄】沖縄市の東部海浜開発泡瀬沖合埋め立て事業で十五日、県議の糸数慶子氏(社大・結連合)、宮里政秋氏(共産)が、埋め立てに先行させ総合事務局が進めている藻場の移植実験を視察した。両氏は「実験自体が自然の破壊だ」「埋め立てありきではないか」として、移植実験自体を疑問視した。
 視察には泡瀬干潟を守る連絡会の藤井晴彦共同代表も参加。総合事務局中城湾港出張所の栗田一昭所長に「現在の藻場と移植先は環境が全く異なる。調査すべきではないか」などとただした。
 実験は七日に開始。埋め立て予定地内の三fに分布する藻場を約一・五`離れた海底に移植する。年内終了予定。十二月末に開かれる県と国が設置した環境監視検討・委員会があらためて藻場の着生状況を視察する。
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沖縄テレビ OTV スーパーニュース「泡瀬干潟 海草の移植現場を視察」(動画)ここをクリック