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  2001年11月15日 朝刊 25面
東部開発/「中城湾港開発と一体」/関係市町村元首長ら/座談会で必要性強調
 【沖縄】二〇〇二年度整備完了予定の中城湾港新港地区開発事業について、事業の歴史やエピソードを語ってもらおうと、中城湾港開発推進協議会(会長・仲宗根正和沖縄市長)は十三日、沖縄市議会委員会室で同開発事業の関係市町村元首長らを招き座談会を開いた。出席者は事業の端緒などを懐かしそうに話しながら「現在問題になっている泡瀬沖合の埋め立ては、中城湾港開発と一体」と強調した。
 座談会には中村哲二郎元美里村長、町田宗徳元沖縄市長、當銘由親元具志川市長、前野武元勝連町幹事、大城信男元県港湾課長ら九人が出席した。中村元美里村長は「各市町村が自分のことばかり考え足を引っ張り合わず皆で力を合わせることが大切」と協力態勢で開発を進める必要性を訴えた。
 また、町田元沖縄市長は「泡瀬沖合の埋め立ては、中城湾港に大型船が入港できるようしゅんせつした土砂を捨てる場所。市民は必ずしも埋め立てに反対ではない。港の発展を望んでいる」と沖縄市東部海浜開発との深い関連性を指摘。當銘元具志川市長は「中城湾港の開発は基地依存型経済からの脱却が狙い。それぞれの立場や行政区を超えて一致を見た成功例だ」としつつ「今後、企業誘致や土地利用が大きな課題」と述べた。
 座談会に先立ち、出席者ら一行は中城湾港新港地区を視察した。
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