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  2001年11月14日 朝刊 11面
環境と公害/泡瀬干潟を教材化/実態知るのに有効と注目/沖教組・高教組教育研究中央集会

 環境と公害分科会では、沖縄市の泡瀬干潟埋め立て問題をテーマに授業をした伊波義安教諭(美里高校)から報告があり「生徒の多くが、授業で初めて泡瀬干潟問題を知った。実態を知らせる機会として有効」と社会の出来事を生徒の学習課題にする手法に関心が集まった。
 同問題については、沖縄環境ネットワークが実施した市民意識調査でも計画自体は九割近くが知っているが、沖縄市の負担金額や問題点などを「知らない」とする市民が七割に上ると指摘されている。
 伊波教諭は「環境の科学」(三クラス)を対象に、賛否両論の新聞記事を調べ、泡瀬干潟でのフィールドワークを実施。その結果「埋め立てへの反対が四十六人、賛成一人だった」という。反対の生徒の多くは、多様な生物が生息する干潟の環境保護の視点が主で、賛成した生徒は経済活性化が理由だったという。
 助言者として参加した泡瀬干潟を守る連絡会の藤井晴彦さん(県公害衛生研究所)は、人工干潟などの保護策について、隣接する具志川市の人工干潟で年間の野鳥飛来数が激減しているデータを挙げ「人工の自然が本当の意味で保護になるのか」と計画に疑問を示した。
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